岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

画期的な核兵器禁止条約の発効

2022年01月27日 18時44分16秒 | 政治経済論・メモ
 核兵器禁止条約が国連で署名されたのは2017年9月20日だった。条約というのは署名だけでは効力がない。国際会議に出席した国々の代表が署名しただけだからだ。 条約は50カ国が批准して、効力を持つ。批准はその国の議会が条約を承認する決議だ。核兵器禁止条約は、2017年7月7日に国連総会で採択された。2017年9月20日より各国で批准され、2020年10月24日に発効に必要な50カ国に達し,その90日 . . . 本文を読む

生きる意味の歌:尾崎左永子の短歌

2022年01月26日 23時16分44秒 | 尾崎左永子(長澤一作・川島喜代詩)の短歌を読む
・生くるとは己の意思の外にある大いなる流れと思う他なし                         「星座α」27号より 何のために生きるのか。僕の高校時代に倫理社会でアンケートを実施していた上級生がいた。僕はそのアンケートにこう答えた。 「人間の何のために生きるのか。そんなものに結論はない。寿命まで生きて、死後に明らかになるものだ。生きた結果で初めてわかるものだ。」と。 しかしそ . . . 本文を読む

2021年の作品より:5首抄出

2022年01月23日 22時09分44秒 | 岩田亨の作品紹介
 ・あたたかき秋の日差しが降りたりき二人で祭りを見たりしかの日は ・今宵また地酒を飲みて過ごしおりやや辛口の越後の酒を ・夕暮れの汝(なれ)の家より帰りゆく散りし桜の敷積む道を ・湧きあがる雲には秋があると言う汝(なれ)の瞳は青く輝く ・敷道を踏みしめ歩む真昼間に奈美の言葉を思いいずるも  相聞5首である。二首目は心理詠だが、一首目の人を思って詠んだ。三首目は北原白秋の「君かへす朝の敷道さくさきと . . . 本文を読む

「ベラルーシの友人の皆様への連帯のメッセージ」by日本ペンクラブ

2022年01月22日 14時48分20秒 | 歴史論・資料
敬愛なるスヴェトラーナ-アレクシエーヴィッチ様ならびにベラルーシの作家の皆様へ 日夜困難な日々に英雄的な活動を続けていらっしゃるベラルーシ・ペンの皆様へ、日本ペンクラブの会員より連帯のメッセージをお送りします。 皆様のペンを率いるスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ氏が福島の人々に示してくださいました共感を私たちは忘れることはありません。 私たち、日本ペンクラブの会員は、ルカシェンコ氏が国際的な約 . . . 本文を読む

「星座α」27号:作品批評・茂吉と佐太郎に学んで

2022年01月15日 18時54分07秒 | 作品批評:茂吉と佐太郎の歌論に学んで
歌それぞれ選歌と批評文を書く場合、作品の中に琴線に触れるものを選び、それに合った批評文を書く。それに見合うタイトルをつけて。今回はこれで選ぼうと決めているわけではない。 ・川岸の蘭草の歌 ・街路樹剪定の歌 ・キノコの傘の雨粒の歌 叙景歌を3首。心に響く景が顕ってくる。この欄で書いたがことがあるが、目に見えるものを表現できずに心理詠はおぼつかない。作歌につまずいたら叙景歌に徹するのも一つの方法。 ・ . . . 本文を読む

「星座α」27号:相聞5首

2022年01月13日 15時00分05秒 | 岩田亨の作品紹介
・うつむきてため息をつく汝(なれ)にしてわれは言葉なく佇むのみぞ 知り人がため息をつきうつむいていた。何か人に言えない悩みがあるらしい。僕は、無言で見守るだけだった。・寝室の壁にもたれてもの思う由衣の背中に秋の日が差す 由衣が誰なのかは問題ではない。知り人が深刻なさまでうつむいていた。彼女の背中には、秋の日が静かに差していた。・山門の開かぬ扉に身を寄せてうつむく汝(なれ)は何を思うや 寺の山門に身 . . . 本文を読む

僕の飯の食いかた(3)

2022年01月12日 16時38分57秒 | 紀行文・エッセイ
 胃の全摘出の手術を受けて20年以上経った。全摘出手術の原因は胃癌であるから、癌の再発の心配はない。 しかし還暦を過ぎて困ったことになった。  年齢とともに腸閉塞の初期症状を頻繁に起こすようになったのだ。 米飯、パン、握りずし、サンドイッチ、コンビニのオニギリ。 以前は食べられたものが食べられなくなっている。数多く噛んでも食道と小腸の細い管のなかで団子になってしまう。 腸閉塞の初期症状を起こしかけ . . . 本文を読む

2022年初頭にあたって:謹賀新年

2022年01月02日 12時45分21秒 | 作歌日誌
謹賀新年。新しい年がはじまった。前年とはたとえ数歩であっても、進展を期したい。作歌環境・健康問題の順に綴っていく。1,作歌環境。 昨2021年は、進展がいくつかあった。 先ず表現領域。今までは、叙景歌・心理詠・社会詠が、僕の表現領域だったが、ここに「相聞」が加わった。「星座α」の尾崎主筆にかなりの示唆を受けた。詳しくは「星座α」の誌上に書くことにする。 また「22世紀アート . . . 本文を読む