古都、奈良の歌：会津八一の短歌

会津八一。奈良古美術の研究家でしたが、その短歌は独特の歌体を持つ事で知られます。「平仮名表記」と「一字アケ」。今日はその話をしたいと思います。 . . . 本文を読む

森歐外と斎藤茂吉：観潮楼歌会 （２）

正岡子規と伊藤左千夫が西洋の詩を学ぶいとまがなかったことは前回の記事に書きました。それでは浪漫派と呼ばれる人たちは？そして斎藤茂吉への影響は？・・・ . . . 本文を読む

森鴎外と齊藤茂吉：観潮楼歌会 （１）

夏目漱石と並ぶ明治の文豪・森歐外。彼の主催した観潮楼歌会はあまりにも有名ですが、若い齊藤茂吉にも少なからぬ影響を与えたようで・・・。 . . . 本文を読む

佐藤佐太郎３８歳：「追憶を吹く風」の歌

岩波文庫の「佐藤佐太郎歌集」を初めて読んだとき、その表現の大胆さに驚いたのを、今でも覚えています。斎藤茂吉とも土屋文明とも、まして当時僕が考えていた「写生歌」とも違う何かを。・・・ . . . 本文を読む

齊藤茂吉３０歳：「患者の死を悼む」歌

齊藤茂吉の「赤光」のなかで、「死にたまふ母」「おひろ」「おくに」とならぶ大テーマ。「患者の生死」にかんする連作。「赤光」には欠くことのできない一連です。・・・ . . . 本文を読む

南風の吹き来る季となりたれば北にその背が向く風見鶏

２００１年４月。「NMK歌壇」佳作作品。「夜の林檎」に収録しましたが、当時の司会者だった歌人の方からの葉書に「この一首が印象に残った」と書いてありました。・・・ . . . 本文を読む

上田三四二の短歌：瀧の水の歌

アララギ派の歌人・上田三四二。アララギに入会はしなかったものの、「新月」という会には入会しました。結社と呼ぶにせよ、同人誌と呼ぶにせよ、批評をするされる場にはやはり必要なのでしょう。 . . . 本文を読む

佐藤佐太郎３８歳：紅葉を詠う

佐藤佐太郎の作品のなかであまり知られていないものですが、佐太郎短歌の特徴がよくでているもののひとつだと思います。・・・ . . . 本文を読む

齊藤茂吉３１歳：ははそはの母を詠う

「赤光」のなかの連作「死にたまふ母」５９首の最後の作品。茂吉の工夫のあとが見えるものです。・・・ . . . 本文を読む

かがり火に浮かぶ人影あまたあり 山伏五人階をおり来る

２００１年２月「NHK歌壇」佳作の作品です。旅行先での実景をもとにしました。選者：尾崎左永子。・・・ . . . 本文を読む

僕の日本語論：敬語の考察

小学校高学年で生徒が戸惑う単元のひとつに敬語があります。「わからない」とどの生徒の顔にも書いてあります。ところが一部で敬語の分類を増やすという議論があります。これにどうも違和感を感じるのですが・・・。 . . . 本文を読む

佐藤佐太郎３８歳：都市生活者の悲しみの歌

疲れ切ると人間は茫然自失となることがあります。そんな時には歌など詠えないものですが、佐太郎にはそれを見事に詠ったものがあります。・・・ . . . 本文を読む

齊藤茂吉３１歳：足乳根の母の歌

齊藤茂吉の秀歌のなかで語り尽くされた感がある歌です。「赤光」のなかの代表歌と言っていいでしょう。・・・ . . . 本文を読む

梅雨の日のうちしめりたる生け垣に薔薇はいよいよ輝きを増す

２００１年1月の「NHK歌壇」で佳作となった作品。僕は好んで「薔薇の歌」を詠みますが、これが初めて薔薇を詠んだ作品です。・・・ . . . 本文を読む

金色の獅子の歌：佐佐木幸綱の短歌

佐佐木幸綱の代表歌のひとつ。「父の日にとり上げれれることが多い」と作者は謙遜するのですが、それだけにとどまらない意義をもつ作品だと僕は思います。 . . . 本文を読む