岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

モカ珈琲の歌:寺山修司の短歌

2010年10月31日 23時59分59秒 | 私が選んだ近現代の短歌
寺山修司の代表歌です。この作品に僕は、石川啄木的なものと反対に非石川啄木的なものを感じます。 . . . 本文を読む

陣ぶれの太鼓のごとく早朝の駅のホームにチャイムが響く

2010年10月30日 23時59分59秒 | 岩田亨の作品紹介
朝のラッシュアワーの駅のホームは通勤客でいっぱいです。そこにチャイムが響くと、僕はある感慨に浸ります。それは・・・。 . . . 本文を読む

詩と短歌の将来:吉本隆明と岡井隆の言葉より

2010年10月29日 23時59分59秒 | 短歌史の考察
吉本隆明と岡井隆。かつて定型詩論争を交わした当事者、いわば論敵ですが、はからずも同じようなことを述べています。それは・・・。 . . . 本文を読む

佐藤佐太郎45歳:台風のあらぶる中に聞いたものは

2010年10月26日 23時59分59秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
「写実派」といえば「見えるものを見えたまま詠む」と思われがちですが、佐藤佐太郎の作品の中には、五感の鋭さがうかがえるものがあります。それは「不思議な感覚の歌」でもあるのですが。・・・ . . . 本文を読む

齊藤茂吉45歳:信濃路の暁を詠む

2010年10月25日 23時59分59秒 | 斎藤茂吉の短歌を読む
佐藤佐太郎の「風露草の歌」は、「未だ強い秋の日に灼かれたように、紅葉(こうよう)している」というものでしたが、同じ発想の作品が茂吉にもありました。 . . . 本文を読む

ライトバースについて:岡井隆「私の戦後短歌史」拾い読み

2010年10月21日 23時59分59秒 | 私の短歌論
短歌でライトバースと言えば、軽い口語短歌で岡井隆が推奨したと考えられていますが、実情は少し違うようです。岡井隆著「私の戦後短歌史」の拾い読みです。・・・ . . . 本文を読む

佐藤佐太郎の短歌作品に見る植物

2010年10月19日 23時59分59秒 | 茂吉:佐太郎総論
佐藤佐太郎の「純粋短歌論」の特徴のひとつに「表現の限定」があります。作品に出てくる植物名を見ると、それがよく分かります。斎藤茂吉にも同じ傾向をもっているのですが。・・・ . . . 本文を読む

佐藤佐太郎44歳:内なる苦しみを詠う

2010年10月18日 23時59分59秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
誰にも言えない苦しみ。こういうものに苛まれるのは多々あること。しかもそれはしばしば自責の念につながるのですが、特に寡黙な佐藤佐太郎にはそういう傾向があったようです。それをあらわす作品です。 . . . 本文を読む

齊藤茂吉43歳:形なき不安を詠う

2010年10月17日 23時59分59秒 | 斎藤茂吉の短歌を読む
誰しもが何となく「理由なき不安」をもつことがあります。斎藤茂吉にもそのような一面があったようです。・・・ . . . 本文を読む

写実短歌の表現いろいろ:「運河」全国集会シンポジウムより

2010年10月16日 23時59分59秒 | 写生論の多様性
今年の5月に、「運河・全国集会」が開かれ、シンポジウムがありました。僕はアシスタント兼レポーターとして、その報告を「運河325号」に書きましたが、紙数の関係で掲載できなかったことがいくつかありました。そのなかに「写実短歌」の核心のようなものがあったので、ここに書きだしてみました。・・・ . . . 本文を読む

ハンマーの音の聞こえる夕暮れは工事人らも先急ぐらし

2010年10月15日 23時59分59秒 | 岩田亨の作品紹介
僕が病気療養に入る前、仕事場の両隣でほとんど同時に建築工事が進められたことがありました。その時に詠んだ一首です。・・・ . . . 本文を読む

高度経済成長と短歌

2010年10月12日 23時59分59秒 | 短歌史の考察
僕はよく「高度成長世代」と呼ばれる。1960年代の「高度経済成長期に小中学校生活を送ったという意味でそう呼ばれるのですが、そういう時代に育まれる気質のようなものがあると思います。自分自身の体験談・感想になりそうですが、そこはご容赦を。・・・ . . . 本文を読む

佐藤佐太郎45歳:風露草(ふうろそう)のもみじを詠う

2010年10月10日 23時59分59秒 | 佐藤佐太郎の短歌を読む
「風露草・ふうろそう」というのは、秋の草花のなかでも小さくささやかな感じのする花です。その「ささやかな」美しさを捉えた作品です。・・・ . . . 本文を読む

齊藤茂吉45歳:谷川の瀬のしらなみを詠う

2010年10月09日 23時59分59秒 | 斎藤茂吉の短歌を読む
叙景歌というと、今の歌壇では余り注目されませんが、「美しいものを美しく、読者にその美しさが伝わるように詠む」というのは、なかなか難しいものです。「写生」短歌のひとつの特徴です。斎藤茂吉の場合で言うと・・・ . . . 本文を読む

出棺をわが見送りしその夜に羊の群れの夢を見たりし

2010年10月06日 23時59分59秒 | 岩田亨の作品紹介
「不思議な感覚の持ち主」と時々呼ばれます。この一首もそうでした。「不思議な感覚を感じさせる歌」と言われました。自分では全く、不思議でも何でもないのですが。・・・ . . . 本文を読む