誰でも袋小路からぬけられないような気持になる場合があります。そんなとき読んだ一冊の本の中にある言葉がありました。それは・・・。 . . . 本文を読む
墓地に降る雪。それだけで何かを暗示しているようでえすが、茂吉は30歳で詠む対象としています。はやくも老成しているようですが、暗示性・象徴性に富み、従来の「根岸派」には見られないものでした。・・・ . . . 本文を読む
正岡子規は短歌において「写生」を唱えました。そして古典和歌としては万葉集を推奨しました。子規の系譜を受け継ぐ歌人の多くも万葉集の研究をしました。「アララギ=万葉調」といわれる所以ですが、僕はちょっと違った感触を持っています。・・・ . . . 本文を読む
「酒は飲むべし。飲まるるべからず。」は有名な言葉ですが、佐太郎はよく酒を飲んだみたいで、酒に関わる作品を残しています。すでに何首かとりあげましたが、今日はちょっと別の角度から・・・ . . . 本文を読む
第5歌集「帰潮」によって「象徴的写実歌」を確立した佐藤佐太郎ですが、その感情の沈潜はますます顕著になります。第6歌集「地表」はそういう歌集です。壮年期(充実期)の作品集と言えるでしょう。・・・ . . . 本文を読む
ヨーロッパ留学からの帰り、茂吉は青山脳病院の全焼の報を受けます。帰国した茂吉を待っていたのは、病院再建のための困難でした。この時期、茂吉は神経衰弱になったとある書にありましたが・・・。 . . . 本文を読む
佐太郎は作歌態度において厳しく、人間関係の上での個人的なことを歌に詠んでも、「歌集」には収録しませんでした。私的なことを歌に詠んでも、歌集として世には出さない。こういう覚悟をもっていたようです。ただしお酒は好きで、よく飲んだそうですが。・・・ . . . 本文を読む
齊藤茂吉の「赤光」には従来の「根岸短歌会」になかった傾向があります。伊藤左千夫はこれを「空想派」と呼んだそうですが、古参の同人からは異論が相次いだそうです。それをなだめたのが伊藤左千夫で、次の一首などもその例になるでしょう。・・・ . . . 本文を読む