岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

「戦争の加害パネル展」@横浜

2020年07月31日 21時17分24秒 | 短歌の周辺
「戦争の加害パネル展」@横浜

                    於)県民活動サポートセンター

 この企画は毎年のもので、一度行こうと思いながら行かなかった。今年は母を連れて行った。知り合いからチラシを頂いたからだ。

 戦争の被害についての、資料展示、集会、学習会、式典、証言が重要なのは言うまでもないが、戦争の加害についてのものは残念ながら少ない。それが僕の関心を引いた。

 展示内容は多岐にわたる。

・マレー侵略 ・南京大虐殺 ・平頂山事件 ・日本軍「慰安婦」 ・重慶無差別爆撃

・朝鮮人・中国人強制連行 ・毒ガス兵器 ・沖縄戦の住民への加害 ・731部隊

・「満州」に集団移住させられた朝鮮人 ・松代の地下大本営のパネル

 書籍で呼んで知っていたこともあったが、詳細は知らなかったこと、初めて聞くことが、半数ほどあった。また知っていたことも、写真やパネルで理解を深めることも多かった。

 「満州」に関することは、ことさら身につまされた。父方の祖父母は「満州」で生活していた。それも祖父は満鉄図書館の職員だったからだ。

 連れていった母は。特に、朝鮮人に関わった問題を熱心に見ていたようだ。少女期、短期間だが釜山に住んでいたからだ。

 こうした展示は、僕が社会詠を詠むときの糧になる。戦争を追体験することで、作品の切実感が表現できるからだ。

 まもなく、8・15を迎える。来年は是非多くの人たちに、見ていただきたい。

 このブログでも告知する予定。こうした展示が地域によっては開催できにくくなっている。佐世保の「原爆資料展」でさえだ。

こういう表現の自由が当然求められるのが、これからも長く続いて欲しいと切に思う。




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