岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

短歌・日本語・斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・社会・歴史について考える

報告:下北沢ライヴ@BAR?CCO

2020年08月04日 10時49分29秒 | 短歌の周辺
ライヴ:GOLDEN APART LIVE vol.58      @BAR?CCO  8月2日 19:30開演

 小田急下北沢駅の近くに、BAR?CCOというライヴハウスがある。そこにFacebookで知り合った友人たちが出演すると聞いて早速行ってきた。

 出演者は、滝和祥、武田康夫、栗原優・鈴木俊。の四人。栗原優と鈴木俊は共演だった。会場はコロナの感染拡大防止の措置を十分にやっていた。入口で検温と手のアルコール消毒、観客も店内でソーシャル・デイスタンスを実施し、マスク着用のままの観客も。

 しかし音楽は、それをものともせず、心に響いてきた。友人の栗原優と鈴木俊の話が中心となるのをお許しいただきたい。

 二人はユニットを組んでいるが、栗原は、バンド「ゆっち」のヴォーカル・ドラムスとして音楽活動をしている。だが今でも、二人で路上ライブなどを行っている。長くやっているのだから息はピタッとあっている。

 この日、栗原はヴォーカルとギターだったが、鈴木はそれに合わせ、サックスを演奏したり、高音でハミングしたり、これが溶け合っているのだ。

 曲はデヴィット・ボーイの曲をはじめ、初めて聞く曲ばかりだったが、曲のテーマはすぐに伝わってきた。「愛と悲しみ、人間の葛藤、異議申し立て」である。

 これがある時は、テンポよく、ある時はしみじみと心に響く。栗原は詩の朗読もやったと語っていたから、つぶやくように口から発せられる歌詞もいい。

 「新聞は書きたいなら、書けばいいさ」たしか、こういうものだった。

 他の出演者を含めてのライヴの素晴らしさは、観客の反応にも表れていた。

 演奏に合わせて、首を振る、足でリズムをとる、膝を叩く、リズミカルに何度も深くうなずく。恍惚な表情で聞き入る女性客もいた。

 最後の出演者の曲には、演歌をロック調にアレンジしたものもあって、アンコール演奏もあった。

 下北沢のライブハウスを尋ねるのは、国府弘子が出演したライヴ以来だが、今回は街の様子を見てまわった。センスの良い古着屋が多い、ライブハウスも多い。若者の街と言われる所以だろう。

 またこうしたライヴを聞きに行きたいと思う。
 
 先輩の歌人が言った。

 「岩田君。短歌の表現を豊かにするには良質の芸術に親しみたまえ。」




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