岩田亨の短歌工房 -斎藤茂吉・佐藤佐太郎・尾崎左永子・短歌・日本語-

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カジノの危険性:賭博場・博打場

2019年11月26日 14時24分02秒 | 政治経済論・メモ
IR(総合リゾート施設)と言うが、実際にはカジノだ。その国会議員は断言した。元首相補佐官の議員だ。

 カジノの問題が浮上してから、国会議員2名、横浜市議団一会派、の報告会や勉強会に参加して、いよいよ大変なことが始まった、と思った。

 問題点と危険性を列挙する。

1、IR(総合リゾート施設)というが、実際にはカジノ(博打場)である。カジノの床面積は全体の3%だが、収益の8割はカジノがあげる。カジノの収益は「博打の負け」である。

2、横浜市はカジノの経済効果を1000億と言っているが、市民が8000億円以上、博打ですらなければ、これだけの利益はでない。

3、パチンコとどこが違うか。パチンコは平均月4万円の負債、カジノは一夜にして数百万円。規模がくらべものにならない。

4、韓国でカジノが誘致されたカンオンランドのある街は人口がへり荒廃してしまった。教育環境も悪くなり、学校がほかの地域に移転した。

5、カジノの街には、闇金、質屋、風俗店が立ち並び、暴力団の資金源になっている。(カジノは暴力団養成施設だ。)

6、質屋のまえには質草の自家用車が、列をなして並んでいる。


7、カジノは客がギャンブル依存症になって利益を上げる。だからギャンブル依存症に誘導知る装置がある。24時間営業、窓も時計もなく時間感覚を失わされる、ホテル・ショッピングセンターなどは、客をカジノに誘導して心理的に出られないようにする装置だ。

8、ギャンブル依存症は完治しない。家庭崩壊、多重債務、会社の金に手をつける、などになるのも珍しくない。人間性を破壊する。

9、ギャンブル依存症の対策に万全を期すというが、カジノを推進する部署が、カジノ管理をしている。横浜も国も。これでは実効性がない。

10、ギャンブル依存症の患者を受け入れる病院は全国で数えるほどしかない。横浜市は横浜市大病院がギャンブル依存症の患者の受け入れすると言っているが、この病院には受け入れ態勢がなく専門医もいない。

11、そもそもIR法には警察庁の幹部は皆反対している。カジノは刑法で禁止された賭博にあたるからだ。それを声に出せないのは、内閣が公務員の人事を恣意的に運用して、反対すると左遷させられるからだ。

 これだけの理由があれば、カジノがいかに危険かが分かるだろう。

 今、横浜では全市的に、カジノの是非を問う住民投票条例の制定、林市長のリコール運動が起こっている。

 また神奈川県の他の市町村でも、カジノ反対の請願署名運動が起ころうとしている。



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