オクトシティー正直村

おかしいな?変だな?と思った事を綴った駄文

Chat GPT雑感

2023年04月09日 | Weblog

Chat GPTが世間で騒がれている。

 文部科学省あげての大騒ぎである。一体なんだろうと不思議に思ってしまう。AIが勝手に論文を作ってくれて、それを見破れないのが問題だと言う。学生がこのAIを使って論文やレポートを出されたら大問題らしい。学術的な研究論文に利用されたら混乱は必至らしい。でも、そんなことはないだろうと天邪鬼の私は思っている。ただ机上の空論にしないで、実際にChat GPTを使ってみたら良い。

どんな手法を使っても出来上がったものが素晴らしいのであれば問題ないはずである。

 問題となるのは、それが本当に素晴らしいのかどうかの評価であり、その評価を下す人の能力である。それが、件のChat GPTのAIにも劣るというのであれば、問題は評価する側であろう。次に教育的な観点から本人が作成したどうかを判定する必要があると言うなら、その本人の通常の実力をどの程度把握しているのか、また、提出された内容を聞き返して本人の考え方を再度確認すれば即座に判明することであろう。そこの双方向のコミュニケーションを省略している現在の状況にも問題があると思う。

結局は良否の判定ができる能力がなく、本人への確認をする労力を厭っているのだろう。

 そちらのほうがよっぽど問題だと思う。便利にはなるが、今現在でも情報化社会の中で、あちこちの情報をつなぎ合わせて一つのレポートや論文を作ることは可能である。その手間隙が必要なのと、その手間隙をなくすこととどんな違いがあるのだろうか。結局は便利にはなっているが、やっていることは同じであり、労力と時間が効率化されただけである。今までとそれほど状況は変わっていないのであり、変わっているのは効率化とスピードである。

内容が正確でないとか、個人情報が漏洩しているとか言う批判があるが、

 インターネット上のデータを検索して関連情報をつなぎ合わせて一つのものとしてまとめて提供しているのであり、正確でないのはインターネット上の情報が間違っているもしくは欠落しているのである。また、個人情報を流出させているのはChat GPTではなく、インターネット上に個人情報が流出しているのであり、流出させた人のほうに問題がある。また、AIは自ら学習するわけではない。膨大なデータを要求に応じて処理してその結果を提供しているだけである。AIそのものは単なるプログラムに過ぎないし、そのプログラムを作成しているのは人間である。

AIは自ら学習するのでなく、人間が教育するのである。

 間違っていれば正さなければならないし、間違ったデータは精選し、正しいデータに訂正しなければならないし、処理の仕方がおかしければ修正しなければならない。データもオープンで、処理もオープンではあるが、全てのデータに対応していたのではAIそのものが支離滅裂になってしまう。そうならないためには、誰かがAIを教育してやらなければならないだろう。それをどのように教育しているのかが見えないのが私としては不安ではあるが、とりあえずは形だけは出来上がった段階だと思っている。これから様々なAIを教育して育てて、個性を持ったAIがたくさん出てくるのだろう。

色々と開発されるディジタルツールはこれからも出てくるだろうが、

 あくまでもツールであり道具である。使う側の意思に左右されるし、最終的なアウトプットは使った本人が責任を取らなければならないし、本人が理解し納得できる範囲で利用すべきである。それを道具の責任にしてしまうのは本末転倒以前の見当違いも甚だしいと思う。本人が責任を取れないような内容はアウトプットとして認めてはいけないのである。当然、責任者は作成者であり発表者でもあり、責任は取ってもらわなければならない。その前に。そのAIがどんなAIなのかをよく考える必要がある。例えば、民主主義国家を土台としているか社会主義国家を土台としているかなどであろうか。

誰かが責任を取れる情報でないと世の中に流してはならない。

 反対に言うと、誰が流している情報なのかの情報源を明確にして情報を受け取るべきである。情報源の不明な情報は情報量ゼロだと思わなければならない。それなのに、世の中は意味不明の情報源不明の情報で溢れかえっているし、それらの情報を駆使してさらなる訳のわからない情報が出回っている。フェイク以前の、フェイクとは言わないがフェイクよりたちの悪い似非情報が真実のごとく報道されている。Chat GPTのいかにもまことしやかな情報はまだ可愛いものである。

端的に言えば、テレビのコマーシャルを見てみればわかる。

 冷静に、まともな視点からコマーシャルを鑑賞すれば、おかしなことばかりであり、突っ込みたいこと満載である。それを何もなかったように毎日のように繰り返し放送されているが誰も苦言を呈する者がいない。通常販売価格の半額以下に割引できることも異常だし、訳の分からない成分が本当に効き目があるのかもわからない。こんなコマーシャルよりChat GPTのほうがよっぽど信頼性がある。コマーシャルの内容も一度Chat GPTで作成したらどうだろう。常識的な内容になるのではないだろうか。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 認知症 | トップ | 国の少子化対策に対する不信 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事