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ドラフトワッショイ2006-高校生編「波乱、混乱、ようわからん」Part2

2006-09-27 19:39:36 | 野球・ドラフト「怪」説
昨日からのシリーズ第2弾です。今日は、パリーグの下位3球団の指名をご紹介。

★東北楽天ゴールデンイーグルス
1巡目…田中 将大 (たなか・まさひろ)投手
右投右打 185cm80kg 北海道・駒大苫小牧高
今さら細かい説明も要らないかとも思われる「北の怪物」。MAX150キロの豪速球に高速スライダーとフォークを交え、今夏の甲子園では「ハンカチ王子」斎藤佑樹投手(早実高)と高校球史に残る熱戦を展開。将来は、もちろん球界のエースを狙う!
3巡目…山本 大明 (やまもと・ひろあき)捕手
右投右打 185cm80kg 石川・尾山台高
雑誌やネットでもほとんど話題に出ていなかった「隠し球」。大柄なだが動きにスピードがあり、50mを5秒9で走れる。強肩でスローイングも素早い。本塁打がないそうだが、あの小笠原(日本ハム)だって高校通算本塁打はゼロ、心配無用(笑)!

解説
もう、田中の交渉権獲得に尽きますね。横浜、オリックス、日本ハムとの計4球団で競合して、クジで見事に引き当てたのですから、これはもう大ラッキー!でも、せっかくクジを引き当てた島田球団社長が全くのノーリアクションだったのにはズッコケましたねぇ(爆)。「他の(くじを引いた球団の)方に失礼だから」という配慮だったようですが、かえってヘンな間が空いて、場が一時混乱しましたがな(笑)。ちょっとぐらいガッツポーズしたって誰も怒りゃしませんて。それはともかく、田中本人も入団に前向きで、万々歳といったところではないでしょうか。2年連続最下位に低迷している楽天ですが、チームの基礎作りは着々と進んでいます。高校球界のスターである田中が加入することで、ファン開拓にも大きなプラスになるでしょう。3巡目の山本はまさにサプライズ指名。身体能力の高さに期待したいです。

★オリックスバファローズ
1巡目…延江 大輔 (のぶえ・だいすけ)投手
左投左打 183cm75kg 広島・瀬戸内高
左腕で長身のサイドハンドであることから「瀬戸内のランディ・ジョンソン」と呼ばれる。独特の角度がついたMAX144キロの速球、大きく曲がるカーブは左打者はもちろん、右打者でも攻略困難。パワーをつけてさらに打ち難さを極めたいところ。
3巡目…梅村 学人 (うめむら・まなと)投手
右投右打 185cm78kg 三重・三重高
重心を低くしたスリークオーターから繰り出す直球は、コンスタントに140キロ台を叩き出す。右打者へのスライダー、左打者へのチェンジアップも効果的である。体重移動がよりスムーズなフォームになれば、課題の制球難も解消されるはずだ。
4巡目…仁藤 拓馬 (にとう・たくま)投手
右投右打 182cm80kg 静岡・島田商業高
上原(巨人)同様のスパイラル(=らせん)回転の豪速球を投げ込む本格派。今春の県大会のある試合では、彼の球を打った金属バットが曲がったという逸話がある。体力向上でフォームにさらなる粘り強さが出てくれば、手のつけられない存在に!?
5巡目…土井 健大 (どい・けんた)捕手
右投右打 176cm85kg 大阪・履正社高
先輩の岡田(オリックス)が、そのパワフルな打撃で「ナニワのゴジラ」と呼ばれたが、こちらはサイズが小さいため「ナニワのミニラ」と呼ばれた(笑)。球を強烈に巻き込むスイングで通算43本塁打。捕手としての守備力もなかなかで、将来性◎。

解説
昨年は辻内(大阪桐蔭高-巨人)に積極的にアタックをかけ、今回も田中(駒大苫小牧高)に堂々と指名を挑んだオリックス。結果は、クジ引きでまたしても交渉権獲得ならずでしたが、いい選手には競合も恐れないという姿勢は今後もぜひ続けていってもらいたいものです。さて、昨年の高校生ドラフトでは野手2人を指名してきましたが、今回は一転して投手3人捕手1人と、バッテリー強化に努めました。1巡目の延江は、貴重な変則タイプの左腕だけに大事に育てたいところ。3巡目の梅村、4巡目の仁藤もまた、延江同様に粗削りながらスケールの大きい投手。育成に大きな期待がかかります。5巡目の土井は、人数は多いのに伸び悩み気味の捕手陣に刺激を与えるためにも、1年目から頑張って欲しいですね。全体的には、長期的な目でチームを見た上でテーマをはっきりとさせた、いい指名だったと思います。

★千葉ロッテマリーンズ
1巡目…大嶺 祐太 (おおみね・ゆうた)投手
右投左打 184cm80kg 沖縄・八重山商工高
今年のドラフトの目玉の一人。肩胛骨の可動域の広さとヒジのしなりの良さが、常時140キロ台の快速球を生み出す源。センバツから夏の甲子園の間にかけての進化も著しく、まさに伸び盛り。個人的には、今プロに行った方がいいと思うけど…。
2巡目…佐藤 賢治 (さとう・けんじ)外野手
右投左打 181cm78kg 神奈川・横浜高
横浜高・渡辺元智監督が「右と左の違いこそあれ、多村(横浜)に似ている」と評する野球センスの高さ…故障の多さは似ないでいいからね(爆)。自己顕示欲が強すぎるのが玉に瑕だそうだが、プロに行くような選手はそれぐらいでちょうど良い!
3巡目…黒滝 将人 (くろたき・まさと)投手
右投右打 183cm83kg 北海道・札幌日大高
MAX146キロの速球を内・外角両サイドに決められる制球力は、高校生離れした安定感がある。球質も、低めの球がホップするように伸びるのがいいところ。今後の課題は、立ち上がりの不安定さの解消と、考えすぎて投球が小さくならないことだ。

解説
今年のロッテのドラフトは、最後まで他球団が読めませんでした。というか、内部でもたぶんギリギリまで決まらなかったのでしょう。で、行き着いた先はソフトバンクと相思相愛といわれていた大嶺の指名で、会場は一瞬フリーズ。しかも、くじ引きで引き当ててしまってさあ大変。八重山商工高・伊志嶺吉盛監督はカンカンで面談も拒否!でも、本人も同席で話を聞いた上での入団拒否ならまだしも、直接出馬の意向を示しているバレンタイン監督に対して「もういいでしょう。アメリカ人とは、言葉も気持ちも通じないよ」とは…はっきり言って人種差別発言じゃん!まぁ、少々オーバーに書かれたのかも知れませんが、これはひどい。大嶺には、自分の意思で、後悔しない道を選びなさいと言いたいです。2巡目の佐藤は…横浜で欲しかった…(笑)。3巡目の黒滝は豊富な若手投手陣にさらに厚みを加えそうです。

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