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‘記憶を消す’という要素を復活させたネクサス

 ウルトラマンネクサスに登場する怪獣は、スペースビーストと呼
ばれ街の破壊行為よりも人間の捕食が中心という特徴がある。

 当初語られなかったスペースビーストの秘密だが憐編になって判
明したのは人間のような知的生命体の恐怖心を捕食するという事な
ので、地球防衛組織のTLTはメモリーポリスと呼ばれるビースト被害
者のビーストやウルトラマンに関する記憶のみを消去するグループ
やビースト細胞を回収し痕跡を元通りにするホワイトスイーパーと
いうグループがある。

 憐編のヒロイン・野々宮瑞生はメモリーポリスのメンバーだから
こそ記憶を消される事の辛さを分かるわけで、憐が自分の記憶を消
そうとした時に泣きながら憐に抗議したのだろう。

 ネクサスの世界では記憶を消すというのは必要悪という形で描か
れていたのだが、ウルトラシリーズで記憶を消すというのは最初の
ウルトラマンで扱われている。

 ウルトラマンの最終回でゼットンに倒されたウルトラマンを宇宙
警備隊隊員のゾフィが命を2つ持って迎えに来て、最終的にウルト
ラマンとハヤタの体を分離する。

 そしてM78星雲に帰るウルトラマンの赤い球体をムラマツキャッ
プ以下の科学特捜隊のメンバーが感慨深げに見送る中、ウルトラマ
ンと分離したばかりのハヤタが‘竜が森上空で遭遇した赤い球’と言
うシーンでハヤタはウルトラマンとして戦っていた間の記憶を消さ
れている事が判明するのだ。

 考えてみればウルトラセブンの最終回でモロボシ・ダンがアンヌ
に自らの正体を明かすシーンが名シーンになり、そこから最終回に
自らの正体を明かすというのが定番になったのだがウルトラマンだ
けは最後までハヤタがウルトラマンという事実は知られずに終わる。

 とりあえずハヤタはウルトラマンとして戦っていた記憶のみを消
去されているわけで、こういった一見すると見逃しがちな要素を復
活させたネクサスのスタッフの目の付け所は凄いと思うのだ。

 

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