1週間遅れでOAされたウルトラマンエース14話・銀河に散った5つの星は
前回の死刑ウルトラ5兄弟の後編にあたる。
このEPには初めて南太平洋国際本部からやって来たTACの上官である高倉
司令官が登場、ただ演じたのが悪役専門俳優である山形勲だったという事も
あるのだろうがウルトラ史上最悪の司令官という役回りだった。
ウルトラ兄弟が囚われているゴルゴダ星をヤプールの拠点として爆破する
べく超光速ミサイルNo7の設計図を持って登場し、反対意見を述べた北斗を
ミサイルの搭乗者に任命しただけでなく大気圏脱出時に切り離し装置が壊れ
たため切り離しに失敗したにも拘わらず北斗に自爆攻撃を強要するのだ。
第1期ウルトラに登場した上司であるヤマオカ長官やタケナカ&マナベ参謀は
悪い人ではなかったのに対し、帰ってきたウルトラマンに登場したMATの上司
である藤田進演じる岸田長官や佐原健二演じる佐竹参謀は同じ役者が演じて
いたにも拘わらず嫌な上官だった。
とはいえグドン&ツインテール編で反対意見を述べた郷秀樹に対して報復措置
のような事をやったシーンはないのに対し、今回の高倉司令官は北斗がゴル
ゴダ星爆破計画に対して反対意見を述べた報復のような形で有人ミサイルの
操縦者に任命した。
ただし このミサイルは‘試作の段階で欠陥も多く万が一の失敗も十分に考え
られる’と山中隊員が言ったように案の定 大気圏脱出の衝撃で接続回路が切
れたというもの。
ここで北斗に執拗に自爆攻撃を強要する背景には功を焦って強引にミサイル
No7の発射を進言したため、引っ込みがつかなかったと思われる。
とはいえ切り離し失敗の時点で作戦は失敗しているのだから‘隊員の命を
預かっているのは私だ’と主張し北斗に帰還命令を出した竜隊長の言い分の
方が正しいと思われる。
それでも強引に自爆攻撃を強要するので遂に隊長が司令官を殴るという前代
未聞の椿事が起きるし、南隊員らから‘出て行ってくれ’と言われる始末。
ちなみに高倉司令官を演じたのは悪役で有名な山形勲なのに対し、竜隊長を
演じている瑳川哲朗は大江戸捜査網で隠密同心の井坂十蔵が有名だったので
井坂十蔵が悪代官を殴っているイメージになって仕方なかった。