Cロナ貫禄のハット!レアルがクラブ世界一!鹿島・柴崎2発も延長戦で力尽く
FIFAクラブW杯決勝が今夜 横浜国際総合競技場で行われヨー
ロッパ王者のレアル・マドリードが、開催国王者の鹿島に延長の末
4-2で勝ち2大会ぶり2度目の優勝を飾った。
試合はレアルが両サイドをワイドに展開したスタイルで攻め込み、
9分にモドリッチのミドルシュートのこぼれ球をベンゼマが押し込
んで先制するなどレアルの完勝モードに入っていた。
それが前半終了間際に柴崎岳のボレーで鹿島が追い付くと、一気に
流れが変わり54分には柴崎のミドルシュートで逆転する。
これで目が覚めたのか60分に得たPKをC・ロナウドが決めて
追い付くと、膠着状態のまま90分を終え延長に入ると8分にベン
ゼマからのスルーパスに反応したCロナウドが決めて遂に勝ち越し
更に14分にも決めるハットトリックで4-2として勝負を決めた。
延長に入って力尽きたとはいえ鹿島も後半は柴崎の勝ち越しゴー
ル以外にも何度もレアルゴールを脅かすシーンがあり、特に後半終了
間際に放った遠藤のシュートがミートせずに外れたのだが決まって
いればサヨナラゴールになるところだった。
個人的に鹿島が勝つには準々決勝や準決勝のように前半を耐えて
0に抑え、後半残り15分に勝負をかけるという黄金パターンに持ち
込めればと思っていただけに9分に先制された時点で1-3あたり
での敗戦になるのかと思った。
ところが先制ゴールでレアルもプレッシャーが少し緩んだ感じで
追加点を奪えずにいると、前半の終了間際の柴崎のゴールで一気に
ムードが変わる。
ただ54分に上げた柴崎のゴールは少し早過ぎると思ったわけで、
実際にレアル相手に30分以上を無得点に抑えるのは厳しかっただ
ろう。
とはいえ追い付かれて攻勢に出たレアルの猛攻をよく抑えたし、
残り5分からのファブリシオのミドルシュートや89分に金崎がDF
ラインの裏を取って放ったシュートがGKに抑えられるなど‘いけ
る’と思わせるシーンが何度もあった。
さすがに延長に入ると中2日でハードな3試合をこなしていた疲れ
が一気に出たようで、C・ロナウドの勝ち越しゴールも一瞬のスキを
突かれた形だ。
それでも勝ち越されてもゴールに向かう姿勢は最後まであったし
クラブW杯決勝に相応しい内容だったのは言うまでもない。
今大会オークランド、マメロディに勝ち、日本はおろかアジアの
天敵だった南米勢のアトレティコ・ナシオナルにも勝ってレアルと
90分間互角の勝負をした鹿島の経験は日本サッカー界には素晴らし
い財産になるに違いない。