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悲しき50㌔未満クラスの世界王者


gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/sports/sponichi-spngoo-20210924-0097

 先日行われたWBC:Lフライ級タイトルマッチで1位の矢吹
正道が、8度防衛中の寺地拳四朗を10Rレフェリーストップで
破り9度目の防衛を阻むと共に新王者になった。

 世間ではあしたのジョーにちなんだ‘矢吹’というリングネー
ムにハングリー王者という事から話題になっていたものの、当
の本人は‘この試合に命を懸けていたから’という理由で引退を示
唆するなど波紋を呼んでいるわけで少し考えさせられる話だ。

 そして現役続行の条件としてビッグマッチを挙げ、結果的に
命を懸けて戦う代償のファイトマネーが安過ぎる事を示唆して
いたのが印象的だった。

 たしかに矢吹は先日の勝利で13勝(12KO)3敗で現世界王者・
中谷潤人やユーリー阿久津に敗れているもののKO率も高く、世
が世なら大いに売れそうな感じなのだが残念ながら最近の世界
戦の不人気ぶりは目を覆わんばかり。

 そもそも今回の試合は拳四朗が勝てば二桁防衛に王手をかけ
る9度目の防衛戦だったわけだが会場はコロナ禍の影響で2000人
ほどの入りだけでなく、地上波TV中継はなくBSもWOWOWが5
日遅れの録画中継で生中継はカンテレドーガのライブ配信とい
うもの。

 拳四朗は井上尚弥や井岡一翔に次ぐ連続防衛回数を誇ってい
るものの、村田諒太や井上尚弥の前座扱いになっており7度目の
防衛戦は村田諒太のセミファイナルのはずが八重樫東の世界挑
戦の方が優先され録画ダイジェストになってしまっていたぐら
いの冷遇ぶりだ。

 そして久田との8度目の防衛戦で初めてメインを張ったと思っ
たらノーテレビという扱いなのだから、20世紀までなら考えられ
ない扱いで世界タイトルマッチの価値観の暴落を実感する。

 思えば欧米ではミニマム級やLフライ級といった世界王者は扱
いが酷いという話を聞いているが、以前のように世界王者が不在
の頃なら50㌔未満のクラスでも世界王者はありがたかっただろう
けど井上尚弥や井岡一翔ら世界に誇れる王者がいる現状では日本
でも扱いが酷くなっているという欧米並みの価値観になったのだ
ろうか。

 Lフライ級は具志堅用高を筆頭に渡嘉敷勝男や井岡弘樹など世
間を沸かせた名王者達を輩出したクラスなのだから拳四朗の実績
も負けてないはずなのにと思うので、そういう現状を見た矢吹
の正直な感想が引退示唆発言になったのかもしれない。

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