ジロー君と知り会った日

　今から19年前の89年の今日2月13日に後楽園ホールで
ボクシング観戦したのだが、偶然隣の席で観戦していた
高校3年のジロー君と知り合い仲良くなった。
　蒲田時代基本的に第2と第4月曜日に講習会があった。
　第2月曜日には後楽園ホールでだいたいボクシング観戦
をしていたのだが、この日も日本タイトルマッチが行わ
れていたのだ。　
　メインは10度目の防衛戦となる大友巌の日本ライト級
タイトルマッチで昨年の11月に9度目の防衛戦を観戦して
以来の大友戦の観戦だったが、乱打戦が持ち味の大友の
試合はかなり面白かったので楽しみにしていた。
　そして隣に座っていた高校生のジロー君は大友が所属し
ている大川ジムの隣に住んでいたのだ。
　前座を観戦しながら私が話しかけると乗ってきたので、
ドンドン盛り上がり出場選手の特色を説明してくれたので
かなり楽しく観戦できた。
　この日は大川ジムの出場選手はセミファイナルの横田
広明まで全勝していたので大友が勝てば快挙だったのだが
ベテランの五代登の粘り強い戦いにペースを狂わされて
1-2の際どい判定でタイトルを失った。
　別れ際に連絡先を聞いて、それ以降も誘い合わせて後楽園
ホールで観戦していたのだがジロー君の家に遊びに行くと
大場政夫や西城正三、レナード対ハグラーなどのビデオが
あった。
　更に驚いた事にウルトラセブンのビデオを全部揃えていた
のだ！聞いてみるとキリヤマ隊長のファンらしい。
　結局私は89年の8月一杯で帰郷する事になったが帰郷しても
関東ローカルのボクシングの試合のビデオを送ってくれたりと
ジロー君との付き合いは大学を卒業する頃まで続いた。
　ご存知のように前の週にはタロウ君と仲良くなったのに続き
今度はジロー君だったので口の悪い店の同僚は「タローとかジ
ローとか犬の名前のような連中多いね」と言われたのだが…。
　それにしても偶然とは凄いとつくづく思う。