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ボクシングに対するリスペクトがないabema TV

違和感だらけだった亀田興毅“引退試合”

 5月5日に亀1号の引退記念スパーリングがabema TVでOA
されたわけだが、終了後に‘現役を続行しローマン・ゴンサレス
と対戦したい'と語っていたそうな。

 まぁ現役時代から強い相手との対戦をぶち上げるものの実現し
そうになると何かと理由を付けて逃げ回る事ばかりやっていたの
で、ほとんどの人達は正直‘また始まった'と冷ややかな目で見る
のだが問題は今回のスパーリングを中継したabema TVのスタン
スだ。

 不祥事が続く上に試合自体も全く面白くないため地上波TVから
切られ希望する相手との試合ができなくなって引退した1号だが、
昨年このTVでショー番組に出演し話題になった事に味をしめたの
か引退記念スパーリングを企画したようだ。

 abema TVはニュース番組ではANNのニュースを流すなどTV朝日
系の流れを汲むチャンネルと思われるが、日本のボクシング界に
とってTV朝日は光と影のような存在だった。

 昭和の時代のボクシング界はNTV-帝拳、TBS-協栄、フジ -
三迫という形で大手ジムとTV局が連携していた一方で、これ ら
3局のバックアップがない他のジムにとって70年代に入って TV
朝日系がボクシングに力を入れてくれるのはありがたいもの
だった。

 今から40年前はボクシングの世界戦が高視聴率を取れる事から
各局が世界戦を組みまくっていたのだが、他局の高視聴率番組の
裏番組として世界挑戦資格のなさそうな選手を強引に挑戦者に仕立
て上げた結果 世界挑戦16連敗という悲惨な連敗記録を作る事になる。

  ちなみに16連敗は76年10月に辻本章次がホセ・クエバスに
挑戦してから78年4月に小熊正二がミゲール・カントに敗れる
まで続くのだが、16試合中国内開催は12試合でTV朝日がOA
したのが実に8試合と2/3を数える。

 もっともTV朝日系は通常の試合をエキサイトボクシングとして
月に1試合OAしていたのだが福岡では唯一見られるボクシング番
組だったので、そういう意味ではありがたい存在でもあったから
功罪相半ばという事になる。

 視聴率が期待できなくなると中継を減らすというのは民放地上波
の体質ではあるが12Rになった世界戦の放送枠を最初に1時間枠 に
したのもTV朝日だし、02年10月にヨネクラジムの保積直孝が WBA
ミドル級王者ウィリアム・ジョッピーに挑戦した試合が最後 に中継
した世界戦。

 しかもこの試合はディレーでやるはゲスト解説にボブ・サップを
起用し試合後、勝者ジョッピーに花束贈呈でリングに上がった中西
学と乱闘させるなどプロレスの試合の煽りをやらせるなど完全に
ボ クシングを冒涜した番組構成をして心あるボクシングファンから
顰蹙を買っていた。

 つまりabema TVにはボクシングへのリスペクトはカケラもなく
単に面白ければいいというスタンスで運営していると思われるので、
こういったチャンネルでOAされるボクシングは本当のファンなら
見る必要はないだろう。

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