今から40年前の今日10月14日に後楽園球場で行われた最終戦終了
後に2日前に今シーズン限りでの引退を表明していた長嶋茂雄が、
現役最後の試合を終え‘我が巨人軍は永久に不滅です’の名言を
残して引退した日である。
もともと13日に予定されていた最終戦が雨で流れて月曜日のW
ヘッダーとなったのだが、それでも長嶋の最後の試合を見るために
後楽園球場は満員になったし外野席の背後にあるビルの屋上にも
鈴なりの観客が見つめていた。
当時 小5だった私は当然ながら学校だったのだが終了後にダッ
シュで家に着くと、8回裏ノーアウト1・2塁で3番:王貞治という
打席だったので長嶋の最終打席に間に合ったのだった。
ご存知のように最後の打席はショートゴロ併殺打となったの
だが来場した観客は長嶋が走るだけでも満足という感じが画面
から伝わっていたのだが、今日21年前に東京ドームの売店で購入
した引退試合のビデオを息子達と改めて見直すと場内の異様な
雰囲気が伝わってくる。
そして引退スピーチを改めて聞いていると、よくぞあれだけの
文言をメモも見ずに喋れたものだと思う。
この長嶋のスピーチが私にとって人前で喋る原点で、どんな
時でもメモを見ずに喋るのをモットーとするようになったのだ。
息子達にダイジェストではあるが この試合のビデオを見せた
のは人工芝のドーム球場にヒッティングマーチをバックに戦う
最近のプロ野球にはない、むしろMLBのスタジアムに近い雰囲気を
持っていた当時との違いを感じて欲しかったのだ。