84ゴジラから始まる平成ゴジラシリーズはvsデストロイアまで
連続モノという形になっている事から、連続出演するキャラも登
場し嬉しい事に同じ俳優が演じるケースが多い。
特に異彩を放つのは中尾彬で当初は怪獣映画とは全く縁がない
感じだったのに、いつの間にか上田耕一同様 平成ゴジラの‘顔’
的な存在になっていたわけで最終作品であるFINAL WARSでも
見た時にはホッとしたものだ。
最初に出演したのはvsメカゴジラの麻生司令官役でゴジラ専門
の迎撃組織・Gフォースの司令官として登場し、メカゴジラでゴジ
ラを倒す事に執念を燃やすキャラだがベビーゴジラが入ったコン
テナを運搬するヘリがラドンに破壊されたにも拘わらず‘応答
せんか’と怒鳴りつけるのは日本軍人らしいと実感。
vsスペースゴジラでは柄本明演じる結城晃と対立するし、vs
デストロイアではゴジラが体内原子炉の暴走で核爆発の危険性
があるためGフォースは出動できず存在感が薄れてしまう。
ところがXメカゴジラで五十嵐総理役で登場し続編の東京SOS
でも同じ役で出演。
つまりGフォース司令官から科学技術庁長官になり、最後は
総理大臣にまでなるのだから凄い出世だ。
思えば84ゴジラで三田村総理を演じたのは社長シリーズで
森繁久彌に使えていた小林桂樹で、実直な秘書だったのが総理
大臣にまで出世したのだが それに並ぶ劇中での出世だろう。