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ニッポン男子バレーの危機

 女子バレーに比べて影の薄い男子バレーだが、17日から
男子の世界選手権が始まった。
 ここ3大会連続でオリンピック出場を逃している男子だが
間違っても女子のように‘メダル期待’などという厚顔無恥
なキャッチコピーはない。‘8位以内が目標’というのが
妥当な予想だが、これでは盛り上がりようがない。
 例によって開催国アドバンテージ満点の1次リーグだが
エジプト、中国、プエルトリコ、アルゼンチン、ポーランドの
順番で対戦し中国にフルセットの末敗れたものの、アルゼン
チンを破る健闘で3勝2敗で2位通過した。
 2次リーグはセルビア・モンテネグロ、ロシア、カナダ、
チュニジアと対戦し2位以内に入るとベスト4だが2敗している
ので厳しいし、セルビアとロシアには敗れる可能性が強いので
8位以内も難しいと思われる。
 ところが先日1次リーグのリザルトを見て驚いた。
 なんと日本に勝った中国がプエルトリコに3-1で敗れて1次
リーグ敗退しているし、2次リーグで対戦が予想された韓国も
カザフスタンに勝っただけでチュニジアにすら敗れてやはり
敗退している。他のアジア勢を見るとアテネ予選で衝撃の敗戦
を喫したイランはベネズエラにも敗れ全敗で最下位だし、アジ
ア代表としてアテネに出場したオーストラリアもギリシャに
敗れこれまた全敗で最下位の敗退で2次リーグに進んだのは日本
のみ。ただし日本は開催国アドバンテージで楽なグループだが
イランはイタリア、チェコ、USAとオーストラリアはキューバ、
フランス、ブラジル、ドイツと組んでいる。
 つまり日本が対戦するA組、D組に比べかなり厳しいグループ
に入っていたのだ。
 考えてみるとアテネは前記したようにアジア代表はオースト
ラリア、つまり大柄な白人の国の優位性が示されているのだ。
 ミュンヘンの頃の日本のライバルは今でいうロシア、ドイツ、
チェコ、ブルガリア、ポーランドの旧共産圏の国でいずれも大きな
相手だった。ロシア以外は一時期低迷したが最近復活してきて
いる。サイズアドバンテージが復活しているのだろうか?
 USAやブラジルは、日本よりは大きいものの世界レベルからいえば
そこまで大きくない。この両国は例えばUSAならアメフトのシステム
を参考に流用し強化していたしブラジルなどもリードブロックなどの
新しい戦術を開発している。
 つまりこれはクイックや時間差、移動攻撃などの戦術を編み出して
世界のトップレベルに食い下がっていたかつての日本ではないか。
 ところが90年代になって「もはや新しい戦術はない」と日本の関係
者達が言い始めた頃から低迷が始まったとしか思えない。
 これは由々しき問題でもはや新たなオリジナル戦術などを開発しない
限り世界と互角に戦えない状況になっているのが分かる。
 それにはプロ化が必要不可欠だと思うが。
 
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