ジェイミー・ジャパン、ジョージアを完封！

日本、ジョージアに完勝＝６月のテストマッチ勝ち越し―ラグビー

　6月のラグビー国際テストマッチ月間の最後を飾るジョージア戦
が豊田スタジアムで今日行われ、ジェイミー・ジョセフHC率いる
日本代表は前半3本のPGを決めてリードを奪うと後半には3連続T＆
2Cを決めて突き放し28－0で完封勝ちし2勝1敗で終了した。

　世界ランキング12位のジョージアとは日本の4勝1敗ではあった
ものの、強力なFWを前面に押し出したスクラムをはじめとしたEW
プレーは迫力があり今日は雨の中での試合という事でハンドリング
エラーが危惧される中での一戦となった。

　試合は開始4分に田村優がPGを決めて先制すると相手のシンビン
などで更に優位に立つのだが前後のPGを外すと、39分のPGも外し
て嫌なムードになるのだがラストプレーでPGをFBの野口竜司が決
め9－0でハーフタイムを迎えるわけで‘9点しか’リードできなか
った形だ。

　後半に入ると49分と52分にヴィンピー・ファンデルヴァルトと
レメキロマノラヴァが立て続けにT&Cを決めて14点を追加し一気
に流れを掴むと、更に67分には姫野和樹がトライを決めてダメ押
しして28－0とリードを広げ最後までジョージアの攻撃を凌ぎ切り
逃げ切った。

　先述したように雨というコンディションではハンドリングにミ
スが出やすいのに対して、強力FWを擁するジョージアの方が有利
だと思われた。

　だから前半はキックで手堅く敵陣に入り反則を誘ってPG狙いと
いうパターンだったがプレースキッカーの田村が実に3本のPGを
外す不調で、それでも前半だけで3本を決めて9－0とリードした
状況で後半に入る。

　リードを許したジョージアは強力FWを前面に押し出して来るが
日本は冷静に凌いだけでなく一気に2Tを決めての快勝で、かつて
ジョージア相手には1敗しかしてないが勝った試合も僅差だった
事を考えると28－0の完封勝ちというのは素晴らしい進歩だろう。

　ジョージア戦の最大の収穫は雨がそぼ降る中で相手有利なコン
ディションでも完封勝ちできた事だろうし、これでイタリア2連戦
を含めた6月のテストマッチ月間は2勝1敗での勝ち越しが決まった。

　イタリア戦は初戦で快勝したものの2試合目で惜敗し、ジョージ
アとの最終戦で完封勝ちだから日本の実力が上がってきた証拠だ
ろう。

　秋は世界ランク1位のオールブラックスが来日して迎え撃つのに
続き、ヨーロッパ遠征ではエディ・ジョーンズ前HCが率いるイング
ランドとの対戦が決まっているだけに大いに楽しみになってきた。