仮面ライダーアマゾンについて

　先日Ａ君宅で息子達に見せるために借りていた仮面ライダー
アマゾンだが、チラチラと見ながら意外にこれを今やったら
受けるかなと思った。
　これまでのライダーシリーズとは一線を画している、定番の
キック技はほとんどなく引っかきや噛み付きなど野性味溢れる
技ばかり。3話から立花藤兵衛が登場しているが、そうでなけれ
ば仮面ライダーシリーズではなく別のシリーズでやってもいい
話ばかりだ。
　そういえば他のライダーとの共演もなかった。
　見たのは1話～5話までだが、日本に来たのが改造したバゴーの
暗示というのが凄いし来日のし方も船で密航するというヒーロー
にあるまじきもの。（もっともそうでなければ日本には来れない
が）
　最初は文明にとまどい特に騒音を撒き散らすバイクに対しては
異常に敵愾心を持ち立花藤兵衛から贈られたバイクを怒って海に
投げ捨てるという暴挙がある。もう1台のバイクに乗った藤兵衛に
追いつけない事を知ったアマゾンは心を通わせているマサヒコ少
年がさらわれそうになると藤兵衛の乗ったバイクを運転して追跡
するのだが、いきなり運転できるのは凄い。やはり野生のカンか？
　藤兵衛もその後ジャングラーという改造バイクを作りアマゾンに
与えるなど、ある意味すごいというか、ムチャクチャというか。
　敵組織・ゲドンのボスキャラ‘十面鬼’もかなり異彩を放つ不気
味なキャラだ。赤い人面岩に9人の悪人の顔と脳と自分自身を埋め
込んでいるのだが空も自由に飛べる。十面鬼が空を飛ぶシーンは
‘未来惑星ザルドス’でザルドスという空を飛ぶ石の頭を思い出
した。
　ただこの十面鬼、アマゾンにやられて逃げ帰ってきた獣人達を
片っ端から処刑していたが、Ａ君によると最後は残った獣人に
「もはやオマエだけが頼りだ」と泣きを入れていたらしい。
　初期の頃のアマゾンは獣人を倒せず手負いのまま逃がしていた
のだ。
　アマゾンは放送枠の修正の関係で24話で終わってしまったそうだ
が、もう少し長くあると更に面白かったのかもしれない。
　息子達は大いに気に入ったようでやたらと変身ポーズや喋り方の
マネなどをしている。子供達にとっても結構新鮮なのだろう。