韓国が、野球で勝てないワケ

 日本中を熱狂させた北京五輪アジア予選が終わってから
1週間が経つ。
 この大会で目立ったのが、韓国の姿勢である。
 試合直前にメンバーを入れ替えたり、インコースぎりぎりに
立ってインコースに来たボールをよけずに当たってでも出塁
しようとするなど、勝利への異常ともいえる執念を見せた。
 なぜ ここまで拘るのか、これは五輪での韓国の成績にある
 歴史を ひも解いて見ると・・・

 84ロサンゼルス
 82年の自国開催の世界選手権で優勝し、出場権を獲得。
 五輪は8カ国を4チーム2組に分け、上位2チームがSファイナル
進出というシステムだ。
 初戦で日本に敗れた後、カナダとニカラグアに連勝して2位
通過。
 Sファイナルでアメリカに、3位決定戦でも延長で台湾に敗れ
4位に終わる。

 88年ソウル
 予選リーグでは、アメリカに敗れ2位通過。
 Sファイナルで日本に、3位決定戦でもプエルトリコに敗れて
またしても4位に終わる。

 92年バルセロナ
 アジア・オセアニア予選で、台湾と日本に連敗して本大会出場
できず。

 96年アトランタ
 アジア予選では、日本に次いで2位で出場権を獲得。
 本大会では、オランダに勝っただけでイタリアにも敗れ1勝6敗
の最下位。

 80年代前半に韓国は、プロ野球が発足したため正式種目になった
バルセロナでは、まだプロがなかった台湾にも歯が立たなかった。
 台湾のプロ野球はバルセロナ五輪後に発足したので、アトランタ
は出場権を取れたが、本大会では惨敗。
 98年から国際野球連盟はプロの参加を容認するが、MLBが消極的
なためプロの参加は有名無実になっていた。
 ところが98年の12月に行われたバンコク・アジア大会で韓国は、
プロ参加のベストメンバーにパク・チャンホまで召集し圧勝で優勝。
 ただ勢いをかって出場したシドニーでは、3位決定戦で日本に勝ち
辛うじて初の3位に入ったが、アテネではケガ人続出のため台湾にも
敗れて出場すらできなかった。

 こうしてみると、韓国の最大の弱点は選手層の薄さだ。
 もともと少数精鋭が好きな民族だから仕方ないかもしれないが、
少数精鋭思想が選手層の薄さに拍車をかけているとしか思えないの
である。
 だから今回も、直前までMLB選手達の参加を要請していたという
話を聞いた。
 昨年のWBCを見ると、予選6試合を6連勝で突破したようにMLB組を
合流させ本当のベストメンバーを組んだ韓国の力は侮れない。
 しかしMLB組を召集させないと、かなり厳しいというわけだ。

 だから韓国が世界大会で優勝したいと思ったら、少数精鋭思想を
捨てる必要があるが まず無理そうだ。
 それぐらい彼らの少数精鋭思想は、根強いのだ。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
ホントに (Shingo-Ringo)
2007-12-13 15:28:44
ホントに韓国は少数精鋭が好きですよね。

サッカーなんかもまるっきりそんな感じですし。

他国の文句を言う訳じゃありませんが、そんなんで大丈夫なのかな?国として。
 
 
 
科挙思想でしょう (こーじ)
2007-12-13 23:38:34
>Shingo-Ringo様
 サッカーには、年に3回ある全国大会でベスト8に入ったチームの選手でなければプロにすらなれないという悪名高い‘八強制度’というのがありますからね。
 まぁ中国の影響をモロに受けてますから、科挙思想も根底にあると思いますよ。
 そういえば中国も、サッカーでは伸び悩んでますね。
 
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