ケムール人とワイルド星人

 今週のセブンレビューで扱った‘魔の山へ飛べ’に登場した
ワイルド星人は、老衰で滅びかけた同胞を救う為に生命カメラ
で人間の若い命を奪いに来た。
 生命カメラという秀悦なアイテムが登場するのだ。
 このEPと似ているのが、ウルトラQの‘2020年の挑戦’に登場
するケムール人(演じるはアマギ隊員)の話だ。
 医学の発達で500年も生きているが、肉体の衰えは防げない。
 そこで消去エネルギーを使い地球人の若い肉体を母星に転送
しようとした。
 いずれも金城哲夫の作品というのが、面白い。

 共通するのが、いずれも高齢化した惑星からの来訪者で消去
エネルギーや生命カメラを使って目的を遂行していく。
 そして万城目 淳やモロボシ・ダンという主役が犠牲になって
しまう。
 2020年の挑戦では消去された万城目を悼むより、人間消滅事件
を追う由利子と彼女を狙うケムール人との攻防に重きを置いてい
るようだ。
 
 魔の山へ飛べでは、これをダンの弔い合戦に結び付けている。
 金城哲夫は、2020年の挑戦で描き足りなかった部分を魔の山へ
飛べで埋め合わせたかったのではないかと思ったりする。
 もっとも前記したように、肝心のアンヌが不在のEPであるが。

 考えてみると2020年の挑戦のケムール人は、ウルトラシリーズ
初の異形の異星人であり巨大化までする。
 これを倒すのが、Kミニオードで作られたXチャンネル光波。
 
 一方のワイルド星人は、頭の角から発射する催眠光線以外大し
た武器もなく当然巨大化などはしない。
 そしてソガから狙い撃ちされて、あえなく炎上して果てる。
 ただ連れて来ていたナースが強力だったぐらいだが。

 ケムール人が倒されると消去された人達は、ケムール星に転送
されてなかったので戻って来た。
 ただウルトラQの時代なら、生命カメラの謎解きは無理だった
かもしれない。
 それに対してセブンの時代、ウルトラ警備隊の科学力でケムール
人から消去された人々達を救出できただろうか?

 2007年も、あと20日足らずで終わる。
 ケムール人の時間・2020年まで来年で、あと12年だ。
 そのとき我々人類は、500歳まで生きられるだろうか?
 とはいえ老衰で滅び去る運命も願い下げだが・・・・・・。

 
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