妹に とって踏んだり蹴ったりだった40年前

　盆休みも今日で終わりだが以前も記したように盆休みは昭和
の時代は14日・15日・16日の3日間で、14日に盆参りに行った
後は15日&16日に東京から叔父さん一家が帰省した場合に1泊
2日で旅行に行っており40年前の78年は別府旅行に行ったのだ。

　ところが高崎山に行ってから昼食を食べて電車に乗ろうとした
ら少し前に電車が出ており次まで、40分以上待たないといけない
という事で待つのが嫌いな祖父は‘こんな暑い所で40分も待てな
いし、バスが10分後に出るのでコレで帰ろう’と言い出し既に切
符も人数分購入していたのだ。

　当時は大分から福岡まで行く路線バス・いでゆ号が出ており、
別府から地元の後藤寺バスセンターも経由するわけで所要時間は
2時間少しという事だったのだがコレが運の尽き。

　当時は高速道路の東九州自動車道はおろか椎田バイパスもなく
国道10号線のみだったので、見事にUターンラッシュに引っかか
り大渋滞の末に後藤寺バスセンターに到着したのは予定を大幅に
越えた20：00前で14：00頃に出ていたので実に6時間近くかかっ
たのだった。

　そんな中で妹は高崎山の露店で購入したピンクレディのカセッ
トテープが思ったより安かったので‘自分の小遣いでなら’とい
う事で買ったため、早く帰ってカセットテープを聴くのを楽しみ
にしていたのだった。

　ヘトヘトになって帰宅し袋を開けてテープが入っているケース
を開けると写真がピンクレディではなく、バニーズという名の黒
人系・女性歌手の写真があり聴いてみるとバニーズなる人が歌っ
ているわけだ。

‘こんなのピンクレディじゃない’と妹は激怒したのだが考えて
みれば値段は妙に安かったし、カセットを入れたカバーにピンク
レディの文字はあっても2人の写真が載っておらずカバーバージ
ョンだから安かったわけだ。

　後に‘温泉街のパッチもの’という言葉があるように温泉街の
露店で売っている安いのはニセモノが多いという話を聞いたわけ
で、ある意味貴重な社会勉強になったと思うしかない。

　ただでさえ遅くとも17：00には家に到着していたはずが20：00
過ぎになり、大いに楽しみにしていたテープがカバー版だったとは
妹にとって踏んだり蹴ったりの1日になってしまったわけである。