宇宙戦艦ヤマトの原作には3パターンあるが

 今から40年前の昨日75年3月30日にOAされた宇宙戦艦ヤマトの
最終回で、ヤマトはデスラーの逆襲を反射衛星砲の原理を利用した
空間磁力メッキで跳ね返して地球に帰還しイスカンダルから持ち帰
ったコスモクリーナーで人類の滅亡を救った。

 このEPではヤマト艦内に充満した放射能をコスモクリーナーで
除去した際に森雪が戦死するのだが、沖田十三艦長が地球を見なが
ら息を引き取った直後に雪は蘇生する。

 実はヤマトの結末は月間雑誌・冒険王に掲載されていた松本零士の
原作と同じだったのだが、ヤマトのマンガ版は松本零士版以外にも
2作ばかり存在する。

 1つはテレビランドで掲載されていたもので地球から飛び立つと
同時にガミラス艦隊を波動砲で壊滅させるなどオリジナルの設定を
豪快に無視した展開で始まり、最後は大マゼラン星雲でドメル艦隊
から包囲された大ピンチの中ワープで の空間ひずみで脱出する
ものの
沖田艦長は死亡しておりイスカンダルに到着後に埋葬され
最終的に
地球が救われると語られて終了。

 もう1つは朝日ソノラマ版でコチラもキャプテンハーロックが登
場するなど原作とは違う展開で、やはり沖田艦長は航海中で
死亡し宇宙
葬という形で葬り古代が艦長になってという展開だった。

 つまり展開は違えどイスカンダルに到着してコスモクリーナーを
持ち帰り地球を救うものの、沖田艦長は生きて地球に帰還しないと
いう結末だけは同じだったわけだ。

 子供向けアニメでは沖田が帰還した後に治療を受けて助かるとい
う傾向になりがちだったが、あえて沖田が地球を救う宿願を果たし
名セリフ‘地球か、なにもかもみな懐かしい’と呟きつつ息を引き取る
臨終
シーンがあったからこそヤマトは名作と言われると思う。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
インパクトが (こうちゃん)
2015-04-01 03:08:31
子供向けのアニメとは言え、やはりそれなりのインパクトが必要。それが絶体絶命の危機を乗り越えるとか、主要キャラクターの死などですね。ヤマトのストーリーは、端から沖田艦長の行く末を書いていたのかも。でも、‘地球か…’と言う台詞は沖田艦長以外に似合わないし、演じるとなればやはり、故・納谷悟郎氏以外に相応しい声優はいないでしょうね。
 
 
 
そうなんですよね (こーじ)
2015-04-01 22:48:58
>こうちゃん様
 2199は個人的に旧作を越えていると思ってましたけど
沖田艦長のセリフは納谷悟朗氏ではなかったのが残念でした。

 これなど ないものねだりに過ぎませんが、どうしても
旧作から見ているとそう感じてしまいますよね。
 
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