新・山の神：柏原竜二は大成するか？

“新・山の神”柏原　平地でも強さ見せます！(スポーツニッポン) - goo ニュース

　2日と3日に行われた箱根駅伝で2年連続総合優勝を飾った東洋大だが、
山登りの5区で2年連続の区間新記録を作り連覇の原動力となった‘新・山
の神’と呼ばれる柏原竜二が一気にスターとなった。

 　確かに低迷する陸上長距離界に待望の新星が誕生したのは嬉しいが、
現・早稲田の監督で箱根のスターだった渡辺康幸ら箱根で活躍した後に
ケガなどで低迷した例は数知れず予断を許さない現状だ。

　柏原は今日のスポーツ紙に記されているようにトラックにも参戦する予定
だし‘山だけじゃなく、平地も強いんだというのを見せつけて欲しい’と酒井
監督もコメントしている。

 　最近のマラソンではトラック上がりのスピードランナーが主流で、特に賞金
レースでは少しでも いいタイムが出るような平坦な道のコースが多いのが
特徴だ。
　だからアップダウンのきつい坂の昇り降りよりもトラックのスピードがモノを
いう世界になっている。

 　つまり世界に通じるマラソンランナー育成の目的で始まった箱根駅伝は、
人気が過熱するにつれて駅伝で好記録を出すのが目的に成り下がっている
のだ。

　実際にアトランタ五輪以降は箱根で活躍したランナーが五輪などで活躍
できてないし、北京の金メダリストのワンジルなど

‘企業に所属していたら駅伝の練習ばかり
やらされてマラソンの練習に集中できない’

という理由で北京五輪終了後に退社している。

　柏原は駅伝ではなくトラックで世界に通じる逸材だと思っているので箱根の
スターで終わらせるには もったいない。
　それを考えると春からのトラックでのスピード強化には大賛成だが、だから
といって‘箱根のスターだから活躍して当たり前’ という目では絶対に見ては
いけないだろう。

　やはり柏原には関東の大学対抗で活躍する
より、五輪で金メダル争いをするのを見たいの
だから。