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改めて監督の重要性を痛感させる秀岳館の凋落ぶり

【高校野球】秀岳館が熊本工にコールド負け 3回戦敗退、3年連続甲子園ならず

 100回目を迎えた今年の夏の甲子園の地区予選は強豪校が次々と
敗れる波乱続きなのだが、昨日は熊本で昨年春まで三季連続ベスト
4に進出していた秀岳館が3回戦で熊本工にコールド負けしたのに
は驚いた。

 秀岳館といえば高校野球の名解説者だった鍛治舎巧氏が監督に就
任以来めきめき力を付け一昨年春から三季連続でベスト4に進出し
ていたのだが、鍛治舎氏が昨夏限りで退任した今年は選抜の出場権
を逃しただけでなく夏も相手が名門・熊工とはいえ3回戦で姿を消
すとは意外だった。

 聞くところによると後任監督には本来なら鍛治舎氏の下で働いて
責任教師を務めていた山口幸七氏ではなく、鍛治舎体制の前の監督
だった久木田拡吉氏が返り咲いた事から監督選択を間違えていると
いう話もある。

 この事例で分かるのが学生スポーツにおける監督の占める割合の
大きさを実感するし、いくら凄い選手を揃えても首脳陣が悪いと使
いこなせないという事。

 というのも今年の秀岳館の1年以外は鍛治舎体制の時に入学した
メンバーで昨年の春夏連続出場した経験者を残っているのだから経
験不足という事ではなく、鍛治舎イズムを継続できない者に監督を
させると使いこなせずに持て余してしまうという事になるのではな
いか。

 鍛治舎氏が秀岳館の監督に就任した時には‘熊本は甲子園で勝ち
たい選手が県外に流出し甲子園出場で満足する選手が地元に残って
いるので熊本の野球を変えたい’という志を持っており、関西での
教え子達の多くを熊本に連れて来るなど賛否両論はあったが三季連
続ベスト4という結果を残していた。

 ただし鍛治舎氏も66歳で昨夏は予選中に倒れるなど体調面での
不安もあったので長くは続けられないと思っていたし、鍛治舎氏も
自分の後継者を育成していたと考えられるのだが学校側が前任者に
華を持たせたいとしか思えない人事で反故にした結果ではないか。

 先述したように鍛治舎氏は熊本の野球を変えるという志を持って
監督に就任したのに対して、学校側は当初‘5年以内に甲子園優勝’
などとブチ上げていたが三季連続ベスト4で学校の宣伝に成功した
一方で甲子園での優勝する難しさを実感した事から本格的な強化か
ら手を引いたとしか思えないのだ。

 秀岳館が鍛治舎体制で甲子園で敗れた相手を見ると昨年の大阪桐
蔭や広陵はまだしも力量的に上回っていた高松商や北海に負けたの
が象徴的で地域のリーダーを自負していた両校に対し、そういった
志を持たない学校側の姿勢を敏感に察知する甲子園のファンを敵に
回す事になったのではないだろうか。

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