筑陽学園、逆転で初優勝 監督驚き5点差はね返す 秋季高校野球九州大会
今月20日から熊本で行われていた高校野球の九州大会は、昨日
決勝が行なわれ筑陽学園が明豊に7-5で逆転勝ちし初優勝を飾る
と共に来年春の選抜高校野球の出場権を獲得した。
試合は先発の西が明豊相手に4回まで5失点したのを打線が粘り
4回に3点を返すと、2番手の西舘が5回以降を無失点に抑え1点
差で迎えた8回に一挙3点を挙げての逆転勝ちとなった。
福岡県予選を1位で通過した筑陽は初戦で小林西に1-0でサヨ
ナラ勝ちするとベスト8では今夏代表の興南に延長13回タイブレ
ークの末に1-0でサヨナラ勝ちしてベスト4に進出し、準決勝で
は大分に5-3で勝って決勝進出し明豊に7-5と投手力だけのチ
ームではない事が証明された。
これで来春の選抜は優勝した筑陽学園に準優勝の明豊、準決勝で
筑陽に敗れた大分までは当確だが問題は4校目だろう。
基本的に九州の出場枠は4校で従来なら九州大会ベスト4がその
まま選出されるわけだが、準決勝でコールド負けすると落選する可
能性が高くベスト8敗退校の中で最も成績のいいチームが選出され
るのが通例だ。
ところが準決勝で明豊に敗れた日章学園は4-10とコールド寸前
まで追い込まれているし勝った明豊が準優勝というのもわけで、こ
うなるとベスト8で筑陽に延長13回のタイブレークで0-1でサヨ
ナラ負けした興南が浮上する。
とりあえず日章学園は宮崎1位なのに対し興南は沖縄2位で共に
南九州だから地域性から見て微妙になるのだろうが、ここ数年の九
州はベスト4がそのまま選出されているので仮にベスト4以外が選
出されるとすれば11年の宮崎西以来になる。
もっとも優勝した筑陽学園が各地区の優勝校が集う明治神宮大会
で優勝すれば神宮大会枠で1枠増えるため、そうなれば日章学園と
興南の両校が出場できる可能性は高いので両校は筑陽の優勝を祈る
事になるのだろうか。