いささか旧聞になるのだが今年の明治神宮大会の高校の部は仙台育英が
関西に圧勝して初優勝を飾った。
これで東北勢は昨年の光星学院に続いて2年連続優勝となり来年の選抜では
仙台育英が優勝候補として名を連ねるだろうし東北勢悲願の甲子園初優勝を
期待される事になるのだが、昨年の光星学院は春夏共に大阪桐蔭の前に敗れ
前年夏と合わせて3期連続準優勝となってしまっている。
実は明治神宮大会での東北勢の優勝は今年の仙台育英、昨年の光星学院
だけでなく以前は東北が77年・82年・89年・93年と実に4度も優勝していて
神宮大会の最多優勝記録を保持しているのだ。
当然 翌年の選抜に出場しているのだが78年は村野工・高松商に勝った
もののベスト8で優勝した浜松商に敗れているし、83年は打倒池田が期待され
ながら初戦で長浜北に勝ったものの2回戦で大社に不覚を取っている。
90年は初戦で智弁学園にかったが2回戦で優勝した近代付に敗れているし、
94年は優勝候補だった宇和島東に初戦で完敗するなどベスト8が やっとだ。
もっとも この頃は現在のような地区大会優勝チームが必ず出場していた
わけではないので現在と比べられないところはあるが、秋季大会の時点での
東北勢は強いのに甲子園では優勝がないというのも不思議な話で やはり
地元に近い東京開催という要素があるのかもしれない。
ちなみに現行のように地区大会優勝校が集まって行いだしたのが96年から
だが優勝校が春の選抜で優勝したのは97横浜と01報徳学園、夏の優勝は
98横浜と10日大三の それぞれ2校づつしかないので神宮大会優勝が翌年
の甲子園での活躍を保証するものではないのも事実。
さて来年の甲子園で仙台育英が どこまで活躍するのか大いに楽しみにしたい。