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異例続きだった柏葉守人の世界戦

 今から40年前の昨日76年1月12日に後楽園ホールで東洋太平洋
ライト級王者・柏葉守人がWBA:Jライト級王者のベン・ビラフロアに
挑戦したものの13RでKO負けし2度目の世界挑戦も実らなかった
だけでなく試合後に網膜剥離で引退する事になった。

 王者が前年3月以来の試合という事でブランクによる試合勘の鈍りに
乗じればという柏葉にもチャンスがと思われたが、試合は前半から地力
の差を見せ付けた王者が2Rと3Rにダウンを奪うと一方的な展開の末
13Rで終わったのだった。

 あまりの圧勝ぶりにビラフロアの王座も安泰だと思われていたが、
意外にも4月にサムエル・セラノとの防衛戦で引き分けた後に10月の
再戦でポイントアウトされてタイトルを失った。

 もともと肉を切らせて骨を絶つスタイルのビラフロアは今回の柏葉や
上原康恒のような打ち合うタイプにはめっぽう強かったのだが、打ち合
わずに動き回るセラノのようなタイプには意外なモロさを見せていたし
アポロ嘉男にも逃げ回られて捕らえきれないという弱点はあったものの
それも魅力の1つだった。

 そのビラフロアがタイトルを失うと目を傷めていたため24歳で引退
する事になったのだから、この試合は目を傷めていた者同士の世界戦
だったわけだしビラフロア最後のKO勝ちを見る事ができたわけだ。

 ちなみにこの世界戦は柏葉の所属する野口ジムの記念興業という事
からキックボクシングの試合も組み込まれる異例の興業でもあった。

 柏葉は2度の世界戦を戦っているのだが最初のリカルド・アルレド
ント戦はジョージ・フォアマンの防衛戦とのダブルタイトルマッチで
沢村忠の試合も一緒に行なわれていたので、2試合続けてキックボク
シングとの合同興業での世界戦という事になる。

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