悲惨だった東京マラソンの日本人選手と実況

高宮、日本勢最高8位=今井は13位―東京マラソン男子

 リオデジャネイロ五輪の男子マラソン選考会を兼ねた今年の東京
マラソン男子はエチオピアのフェイサ・リレサが2:06:56のタイ
ムで優勝し、日本勢の最高は一般参加の高宮祐樹が2:10:57で
8位に入るのがやっとという大惨敗を喫した。

 海外の強豪選手達が揃った今回のレースはスタートから1㌔3分を
切るハイペースで進み日本勢では初マラソンの村山謙太のみが先頭
集団に付いて行くという状況だったが、その村山も22㌔あたりから
遅れ始め早くも日本人選手の上位入賞は絶望的に。

 結局アフリカ勢の勢いは衰えずにアフリカ勢の戦闘集団と日本人
選手の第2集団に分かれてしまうだけでなく、その差が30㌔手前の
時点で3分以上に広がる。

 結局40㌔過ぎでリレサがペースを上げてディクソン・チュンバを
置いて独走状態に入り そのままゴール。

 一方の日本勢は30㌔過ぎに日本人集団から抜け出した服部勇馬が
35㌔あたりで村山を抜くものの、40㌔過ぎで高宮祐樹が服部をかわし
ゴールしたがタイムは2時間10分すら切れないようでは日本人1位と
いっても全く評価されないだろう。

 今回の東京マラソンは4年前に快走を見せてロンドン行きを決めた
藤原新や世界選手権の代表を辞退した今井正人に14アジア大会銀メ
ダリストの松村康平、宇賀地強や出岐雄大に学生組など日本勢もそう
そうたるメンバーが揃っていたのだが誰もアフリカ勢を中心とした
戦闘集団に付いて行けず。

 高宮が日本人1位といっても村山謙太のように先頭集団に食らい
ついて脱落しての8位で2時間10分オーバーならば納得もできるが、
戦闘集団に付いて行けずに最後に脱落した選手達をかわし続けて
という展開では意味がない。

 実況もやたらと‘日本人1位’を連呼し先頭争いを殆ど映さずに
日本人1位争いを映し続けるという最悪の番組だった。

 今大会の救いは青山学院大学の下田裕太が初マラソンで2時間11分
台で走り10位に入ったぐらいの事だが、むしろマラソンデビューの
ランナーが日本人2位になってしまうぐらい酷いレースだったという
事になるだろう。

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