ベムスター編というターニングポイント

 帰ってきたウルトラマン18話のベムスター編は、いろんな意味で
ターニングポイントになるEPだった。

 まず初めて宇宙怪獣が登場し当然ながら強敵だからというわけで
新たなアイテムであるウルトラブレスレット初登場だけでなく、こ
れを授けるのがウルトラセブンという形で当時の子供達の情報収集
元である小学館の学年雑誌にゾフィ・初代ウルトラマン・セブンら
をウルトラ兄弟という記事が載っていたのだ。

 だからその設定を最初に生かしたEPだし、ここから新たな展開に
なって来るわけだからテコ入れ成功というべきだろう。

 これまでの帰ってきたウルトラマンはグドン&ツインテール編、
シーモンス&シーゴラス編、テロチルス編という人間ドラマ満載の
3つの前後編があった。

 確かに大人にとって見ごたえのあるEPも小学生達には難しく今
ひとつの評判だったのは否めず、ウルトラ兄弟の匂わせに強力な
新アイテムとそれを使わざるを得ない強敵というのはヒーロー作
品の王道だ。

 このEPの脚本は帰りマン初参加の市川森一で氏が最初にウルト
ラを担当したウルトラセブンのアイロス星人編同様、ゲストは加
藤隊長の親友でウルトラセブンのクラタ隊長を思わせるキャラ・
梶キャプテンを演じる南廣。

 実はアイロス星人はセブンの2大必殺技であるアイスラッガー
とエメリウム光線が通じない強敵で、そのため大技のワイドショ
ットを披露するEPだった。

 これまでのEPでは怪獣が登場するまでに多くの伏線が張られて
いたのだが、このEPはいきなりベムスターが登場し加藤隊長の親
友・梶キャプテンがいる宇宙ステーションV1が襲撃されスタッフ
は全滅。

 そこで加藤隊長は敵討ちとばかりに対ベムスター戦を挑むとい
う熱い展開になるわけだが、当然ながらMATは全く歯が立たずに
ウルトラマンも圧倒されスペシウム光線すら通じないという展開。

 そこへセブンが登場しブレスレットを授けるという形で話が進
むわけだから、見る者を夢中にさせる展開でテコ入れは大成功だ
ったという事だろう。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
Unknown (アミーゴ今野)
2021-08-21 14:16:15
わしが言いたかったのは
ジャックはブレスレットで強くなりましたね。以降ブラックキング&ナックル星人の回まで、敗北なしで、ブレスレット入手してから、敗れたのは、ブラックキング&ナックル星人の回くらいですね。最近は昭和の戦士達も、昔より強くなっており、ジャックにしろ、レオにしろ、負けが多くて弱いと批判せずに、初戦では敗れても再戦で勝利することの多い根性者だから。ジャックは単独でタロウやレオの危機に駆けつけ、ドロボン戦やアシュラン戦で、いずれも初戦では敗北再戦では勝利に貢献している。
 
 
 
確かに (こーじ)
2021-08-25 22:51:03
>アミーゴ今野様

 確かにブレスレット導入以降は一気に強くなってますからね。

 まぁ昭和第2期ウルトラは再戦で勝つというのは定番で、これは帰ってきたウルトラマンからの流れですね。
 
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