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こーじ苑
世界柔道2010・東京大会:五輪種目終了
浅見、西田、森下が「金」=女子決勝は日本人対決―世界柔道(時事通信) - goo ニュース
9日から行われていた世界柔道は無差別級を残して7階級が今日で終わり 66㌔級は森下純平が、52㌔級は西田優香、48㌔級は浅見八瑠奈が金を
獲得して五輪種目を終えた。
前回 屈辱の金ゼロだった男子は金3・銀1・銅3の計7個を、女子は金5・銀3
・銅3の計11個を獲得する活躍だった。
今大会は前日にも記したようにレスリング技が禁止されただけでなく1階級
最大で2人出場できるというルール変更が行われた最初の世界選手権だったので、どんな影響が出るか注目していた。
女子は軽い2つの階級は前回優勝の福見友子と中村美里が国内のライ
バルである浅見八瑠奈と西田優香にファイナルで敗れて連覇ならずという
結果になった。
日本人2人がファイナリストというのは他に63㌔級が上野順恵が田中美衣
に勝って連覇しているので、この3階級は日本一が そのまま世界一になる
可能性が高い。
しかも日本が苦手にしていた57㌔級でも松本薫が初めての金を獲得すると
いう嬉しい結果が出たのは何よりだ。
五輪連覇の上野雅恵が君臨していた70㌔級では国原頼子が63㌔級時代
に谷本歩美のライバルだったデコスに完敗して3位に、78㌔級でも緒方亜香
里がベスト 8で敗れたものの敗者復活戦から3位に入った。
やはり70㌔級のように世界王者が長く君臨したクラスは後継者が育ちにく
いし層も厚いのでメダル確保だけでも大変だ。
そんな中で78㌔級の緒方のように19歳で銅とはいえメダルを獲得したのは
2年後に向けては いい経験になっただろう。
78㌔超級は塚田真希が中国選手に対する相性の悪さを克服できずに3位
だったのに対し、ライバルの杉本美香が塚田に勝った中国選手に勝っての
金だから大いに価値がある。
一方の男子だが無差別級を除く金3は国内開催では95年の幕張と03年の
大阪の 2を越える最多となっている。
まず初日に世界ランク1位ながら100㌔級で優勝がなかった穴井隆将の金
獲得が日本に弾みを付ける形になったし、金ゼロの呪縛からも解き放つ
事ができたので大きかった。
そして苦手としていた90㌔級では19歳の西山大希がファイナルでイリアディ
スから延長の末敗れたものの銀を獲得し、66㌔級でも20歳の森下純平が
ベスト8でモンゴルの世界1位を下して勢いに乗り金を獲得するなど待望久
しい若手選手の台頭があったのが何より嬉しい。
更に一時期 減量苦から低迷していた81㌔級の高松正裕と73㌔級の秋本
啓之が階級を上げて復活しての銅と金メダル獲得も特筆するべきだろう。
無理な減量は体を蝕むので、勇気を出して1階級上げたのが幸いしたと
思う。
残念だったのが最重量級の100キロ超級で鈴木桂治が初戦でまさかの
一本負けし、全日本王者の高橋和彦がベスト4でリネールにポイントで先行
しながら延長の末敗れたのと60㌔級で前回銀の平岡拓晃が銅に終わった
事。
高橋は世界選手権初出場というのがあっただろうから経験不足と言えなく
もないが鈴木の初戦敗退は衰えたなという感じでショックだし、平岡も まさか
の 3位だったのと一緒に出場した福岡も初戦で敗れているのをみると野村
忠宏待望論が復活しそうな雰囲気だ。
とりあえず開催国というアドバンテージがあったのは間違いないだろうが、
枠 2つのおかげで若手の起用ができて経験を積ませるはずの若手が第1人
者よりも活躍するという嬉しい誤算があったのは大きい。
昨年 金ゼロという屈辱からとりあえず失地回復はできただろうが、本当に
強くなっているかは来年の世界選手権を見てから判断したい。
PS,今日もフジTVは48㌔級のファイナル以外は延長戦に入った試合は
延長戦からしか中継しなかった。
やはり1時間半足らずの枠では短すぎるので来年以降続けていきたければ
2時間は放送時間の枠は確保するべきだろうし、外人同士の試合も中継
するべきだ。
それができないなら放映権を返上しろと
言いたい!
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