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こーじ苑
松坂大輔がMLBでアジャストできなかったもの
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/jiji/sports/jiji-210707F599
先日ライオンズの松坂大輔が、今シーズン限りの引退を発表した
のを聞いて一つの時代が終わった事を実感する。
松坂に関しては横浜高校での春夏連覇だけでなくPL学園戦の死闘
や決勝戦のノーヒットノーランから始まり、プロ入りした99年から
10年間全力で走り切った感が強い一方2011年以降は故障がちとなっ
てしまったのは何とも残念だ。
松坂のキャリアは新人の頃から素晴らしくMLB移籍を表明してい
たので大いに期待していたし実際に入団2年目の08年には18勝3敗と
いう素晴らしい成績を収めていたのだが、少しばかり気になったの
は‘絶対に先に点をやらない’という松坂のメンタリティだ。
前年ボストンに移籍した松坂はカンザスシティでの初登板で勝利
投手になって迎えたボストンでの初先発はシアトルが相手だったの
だが、イチローは抑えたものの2回に城島健司らから打ち込まれ3失
点し打線もフェリックス・フェルナンデスの前に沈黙し2安打完封
負けを喫したのだった。
この時の地元ファンや首脳陣にマスコミも松坂は絶賛されていた
のだが、当の松坂本人は‘いくらQSといっても先に点を与えた私の
責任’と敗戦を背負い込む姿勢に疑問を持った。
MLBでの先発投手は6回まで100球ほどで投げ抜き3点以内に抑え
るピッチングを続けるのが最重要任務になっており、それで負けて
も取れなかった打線が悪いというのが基本線だ。
一方で日本の場合は球数に関係なく完封を目指し先に点を与えな
い事を重要視するため、少なくともMLBでプレーをするにはそうい
う価値観の違いを認識しなければいけない。
黒田博樹らはそれを受け入れて投げていたのに対し、松坂は敢え
て自分の価値観で押し通そうとしていた感が強いのだ。
高校時代から100球を越えてからの方が球威は上がると自他共に
認めていたので球数制限には抵抗があったようなのだが、冷静に考
えて見ると単純計算でMLBは162試合を5人でローテを回すので1人
30試合先発し1試合100球で年間3000球投げる事になる。
これを松坂が希望するように130~150球ほど投げたりしていたら
確かに凄まじい球数となり若い頃はまだしも、これでは30歳を越え
るとケガもしやすくなるし選手をチームの財産と考えているMLBの
球団サイドとしてはケガのリスクが高い事は否定されて当然だとい
う事。
つまり‘郷に入っては郷に従え’で黒田らのようにMLBスタンダード
を受け入れるか、自己流を貫き通したかったのなら日本でキャリア
を終える事ではないか。
だから松坂を見ていて思うのは「1試合100球以内で6回3失点以内」
というピッチングをシーズン通じてやり通せるタイプでなければMLB
では活躍できないし、「100球を越えてから調子が上がる」「投げ込
みができないと調整できない」「失点を極端に嫌がる」というタイプ
はMLBに行くべきではないと思うのだ。
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https://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/ce60b1f720f7a0872efba5b8895e128a
松坂の場合、上の記事でも指摘しましたように、松坂は、日本プロ野球で114勝、MLBで56勝しましたが、1999年~2009年で145勝、30歳になってからの2010年~2021年のあいだは25勝しかできませんでしたからね。アスリートとしては、やはりそれ相応の年齢になってから鍛えるということが足りなかったのかもですね。
やはり江川同様にモデルチェンジできなかったという事に尽きるでしょうね。
持っている物は素晴らしいけど、本当の意味で自己管理ができないという事になるのではないでしょうか。
イチローがWBCで「野球ナメてるだろう」と言っていたのが現実になりましたね。
限界まで追い込む練習に拘る昭和風調整法から抜け出せなかったという事でしょうか。
これを見ると堀内恒夫や江川卓のように30代を迎えると一気にガクッと来るタイプだったという事でしょうか。