泉麻人のウルトラ倶楽部のおかげで

 今から30年前の今頃TBSのみで毎日深夜にOAされていたのが
泉麻人のウルトラ倶楽部。

 ウルトラQとウルトラセブンを毎晩2話づつOAするだけでなく
コラムニストの泉麻人が、その日にOAする作品を解説してくれる
ファンにはありがたい番組だった。

 面白いのが泉麻人が初日に‘普通にOAしたのでは芸がないので’
とウルトラQは放映順ではなく制作順に、セブンは同じ監督作品を
並べてOAという珍しいスタイルだったわけで頭では知っていたも
のの実際に見ていると‘なるほど’と思うものだった。

 ウルトラQは当初アンバランスという番組名だった事から通常では
起こりえない怪現象を映像化する作品で、最初のマンモスフラワーは
別として人間が巨大化する‘変身’や幽体離脱を描いた‘悪魔っ子’
人間の蒸発事件を描いた‘あけてくれ’など怪獣が全く登場しない
作品が前半に固まっているのが分かる。

 だから特撮監督が川上景司の作品は前半に作られ、後半は的場徹
作品が多いというのが頭では分かっていたものの実際に見るとそれ
を実感するものだった。

 またセブンでも同じ監督作品を一緒にOAするという事は制作順に
近いわけだから、実際にセブンの初日は製作1&2話で野長瀬三摩地
監督作品の‘湖のひみつ’と‘緑の恐怖’だったし2日目は満田かず
ほ監督作品の‘ダークゾーン’と‘マックス号応答せよ’で1話の
‘姿なき挑戦者’は3日目にようやくOAされていたのだ。

 だから後にWOWOWが第1期ウルトラのデジタルリマスター版を
OAした時には制作順でDVDに収録したわけだが、合間の小話では
森次晃嗣らの対談があったものの泉麻人のような解説はなかったので
改めて泉麻人のウルトラ倶楽部の存在は大きかったと思うのだ。

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