ヒーロー作品に欠かせないマッドサイエンティスト

 ウルトラセブンの29話・プロテ星人編には一の宮貞文という電送
移動機を開発したものの地球人の学者から見向きもされず、自らを
認めてくれ完成させてもらったたがゆえに侵略者だった星人に協力
する天才科学者が登場する。

 進み過ぎた理論を持つゆえに周囲から理解されるどころか異端児
扱いされ疎外感を持っていたところに、進んだ科学を持つ宇宙人が
その理論を理解して完成させてくれたものの実は星人の侵略計画に
加担していたというのはマッドサイエンティストものの定番で平田
昭彦演じる天才科学者・白石亮一と侵略者・ミステリアンという地
球防衛軍あたりが元祖だろう。

 ちなみに平田昭彦は自身が最後に出演したゴジラ映画・メカゴジ
ラの逆襲でも深海恐竜チタノザウルスを発見し自由にコントロール
できる理論を体現しようとした真船博士を演じている。

 ウルトラではQのモングラー編で生物を巨大化させるハニーゼリ
オンの開発者・木村の成功を嫉んだ伊丹がモグラに与え巨大化させる
EPだったし、ウルトラマンには北山湖で怪獣ジラースを飼育してい
た二階堂教授が登場するので彼らもマッドサイエンティスト系の科
学者ではある。

 他にも帰ってきたウルトラマンのレオゴン編では動物と植物を合成
した生物・レオゴンを作り出す水野一郎、ミラーマンでは重力コント
ロールマシンをインベーダーと協力して作った日下正史あたりが代表
的なキャラだろう。

 こうしてみると同じマッドサイエンティストでも二階堂教授や水野
一郎のように怪獣を作り上げてしまうタイプと、白石亮一や一の宮貞
文に日下正史のように自らの理論を実現する代償として結果的に侵
略者から利用されていたタイプの2種類いる。

 もっとも怪獣を作り上げたタイプはいずれも怪獣から殺されてい
るし、侵略者から利用されるタイプも最後は侵略者から粛清された
り道連れに死んだりと末路が悲惨なのは共通しているのだが。

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