いくら新キャラを出すためとはいえ・・・・

 ウルトラマンエースは先週と今週がウルトラ兄弟がヒッポリト星人に敗れて
全滅し、ウルトラの父が助けに来るというヒッポリト偏になる。

 ウルトラ兄弟が最大のピンチを迎えたのがヤプールの罠に嵌ってゴルゴダ星に
集合させられてエース以外の4兄弟が磔になる13話と14話のゴルゴダ偏だった
が、僅か13話後に‘全滅’というショッキングな展開を迎える事になるとは思わ
なかった。

 まして宿敵・ヤプールが滅びているのに…と思った反面、ヤプール以上の強敵
というインパクトを与えるための今回のEPかもしれないが今見てもスタッフが焦り
過ぎたのではとも思えてしまう。

 エースでは5話のアリブンタ偏でゾフィがエースのピンチに駆け付けてギロン人
とのタッグマッチを行った。
 これはゾフィの地球での初めての戦いで、とりあえずゾフィがウルトラ兄弟の
長男という設定なので‘ウルトラ兄弟最強’という戦いをするものと期待した。

 ところがヤプールの強さを際立たせるためのゴルゴダ偏だったのだろうが、この
EPではゾフィも他の兄弟同様 超低温攻撃の前にグロッギーになり囚われたの
には驚いた。

 つまりヤプールはウルトラ兄弟最強のゾフィすらやられるぐらい強いという事に
なるのだが、肝心のヤプールが23話でエースとの直接対決に敗れて全滅したの
には ある意味拍子抜けしたし‘ヤプール全滅後の敵にはどんなのが’という事に
なるだろう。

 実際ヤプールが全滅したという事はヤプールより強い敵が登場しないといけ
ないし、そうなるとヤプールがウルトラ兄弟を全滅寸前に追い込んだのだから
ウルトラ兄弟を全滅させるぐらいのキャラが必要になる。

 ここでヤプールの残党ともいうべきマザロン星人偏と‘自称地球の元支配者’
オリオン星人偏を挟んでウルトラ兄弟が全滅するEPになだれ込む事になるが、
そこでウルトラ兄弟を救うためにゾフィ以上の強いキャラが必要になり それが
ウルトラの父になるのだ。

 これこそインフレ状態だし、まさしく

血を吐きながら走り続けるマラソン


になった感は否めない。
 

コメント ( 3 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
あの時代のヒーロー物は (柴田真紀)
2011-06-19 23:12:09
 そんな展開ばっかりだったような気が……。

 ミラーマンは何度も危機に陥ったし、変身忍者嵐は、西洋妖怪編になったし、サンダーマスクは、一度デカンダが流星鉄仮面に敗れるし、ブームの牽引車だった仮面ライダーすら、ゲルショッカー編に以降してますからねぇ。
 まあ、現在のように玩具会社のヨコヤリがない分、まだマシだったと思えなくもないですけど。

 とにかく、『前の敵より強い新たな敵の登場』ってパターン多かったですよね。
 当時の子供は、ただ「強いモノ」に単純に憧れていたのかなぁ~。
 
 
 
どうせなら (もとウルトラ警備隊)
2011-06-20 13:43:40
一気に父がヒッポリト星人を倒すほうがインパクトがあったような気がします。まあ当時はここまで続くとは思わずに、一回限りのキャラのつもりだったんでしょうけど。まあエース→兄弟→タック→父→エース、と戦ったヒッポリト星人はお疲れ様でした(笑)
 
 
 
書き込み御礼&レス (こーじ)
2011-06-21 00:07:34
>柴田真紀様
 そうですね、70年代は このパターン多かったですから王道ともいえる展開でしょうね。

 たしかにオモチャ会社の口出しがないのが、幸か不幸か独自の世界を作れた感じですね。

>もとウルトラ警備隊様
 ホント、ウルトラの父にはスティーブン・セガール並みの強さを見せて欲しかったですね。

 出てきていきなり死ぬといえばピラザウルスでしたけど、ウルトラの父の場合はM78星雲に帰るとしっかり復活してましたね。
 
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