ウルトラマンネクサスの千樹憐編での最初のEPがグランテラ編
で、ここで当然ながら憐のバックボーンなどが語られるのだが特に
印象的だったのはプロメテウスプロジェクトについて。
金田一少年の事件簿などのミステリー作品では問題編と回答編が
あるのだが、ネクサスの世界では伏線を張りまくっていた姫矢編が
問題編で憐編は回答編のような趣があり姫矢編で提示された謎が解
き明かされていくEPがある。
思えば姫矢編で吉良沢優について18歳の若さでTLTの作戦参謀に
なれたのか?や、未来を予知できるような能力を持っているのか?
などの疑問が多くあった。
これを解く鍵が憐の指に嵌められていた指輪に刻まれたプロジェ
クトP・Pの文字で、孤門の調査で最終的にプロメテウス・プロジ
ェクトの事だと判明する。
プロメテウス・プロジェクトとはTLT北米支部の組織・アカデ
ミーが優秀な遺伝子を組み合わせて人工的に天才児を産み出すも
ので、来訪者との意思疎通ができる超能力者・コンタクティを造
り出す事。
そのハイブリッドな遺伝子から作り出されたのが吉良沢優や千樹
憐らのプロメテの子で、吉良沢優は優れた予知能力を持っていた事
からTLTの作戦参謀に配属されたという事になり視聴者も納得する
わけである。
またナイトレーダーはウルトラをはじめとした円谷防衛チームの
中でも最強と言っていい程の強さを誇るのだがクロムチェスターを
はじめとしたメカや兵器は後に来訪者がもたらしたオーバーテクノ
ロジーによるものというのが分かるし、そのために吉良沢優のよう
な来訪者とのコミニケーションの仲介者が必要になるわけだ。
そういった姫矢編以来の伏線が次々に解き明かされるというのが
憐編の醍醐味で、ミステリーの回答編を呼んでいるような爽快感が
ある。