福士、リオへ大きく前進=独走で優勝―大阪国際女子マラソン
リオ五輪の選考レースとなった大阪国際女子マラソンで福士加代
子が2:22:17で優勝し、陸連が定めた標準記録を突破したためリオ
五輪の出場権を ほぼ確実にした。
レースは序盤からハイペースとなり24㌔過ぎに福士が抜け出して
終盤ペースが落ちたものの、2位に2分以上の差をつける快勝だった。
優勝しただけでなく陸連の設定タイムをクリアした事で昨年の世界
陸上7位入賞の伊藤舞に続いてリオの代表が ほぼ決まった形になるし、
北京とロンドンの選考レースで落選していた福士にとって念願の五輪
出場という事になるのだが個人的にはロンドンの代表である重友梨佐
の5位というのは残念に思う。
アテネで野口みずきが金メダルを獲得するなど全盛を誇った日本の
女子マラソンで不思議に思うのは2大会連続で五輪に出場した選手が、
バルセロナとアトランタの有森裕子とアテネと北京の土佐礼子ぐらい
という事だ。
シドニーの市橋有里やアテネの坂本直子に北京の中村友梨香ら2大会
連続で出場が可能な若手代表選手達が、出場した五輪で燃え尽きたか
のように不調に陥るケースが目立つわけである。
五輪というのは独特の雰囲気があるので経験がモノをいうため、
代表メンバーの中に2大会連続出場した選手が1人は必要だと思う
のだ。
とりあえず福士は1万mで2大会連続で五輪出場経験があるので
経験という要素は満たしているのだが、これだけ五輪出場経験が
ある選手達が五輪に出場した直後に低迷するというのは あまり
にももったいないので陸連も対策を考えるべきではないだろうか。