八重樫、強豪ゴンサレスと対戦=井上は初防衛戦―ボクシング(時事通信) - goo ニュース
昨日ネットで9月5日にWBCフライ級王者の八重樫東が1位で元
2階級制覇王者のローマン・ゴンサレスと4度目の防衛戦を行う
事を知った。
挑戦者のゴンサレスは08年9月に新井田豊にKO勝ちしてWBA
ミニマム級タイトルを奪取し、その後も連勝を重ねWBA:Lフライ
級タイトルを獲得していたものの あまりの強さに挑戦者が現れず返
上してフライ級に上げ3階級制覇を狙っていた。
特に話題を集めたのは12年6月に八重樫東との統一戦に勝って
Lフライ級に上げた井岡一翔がゴンサレスをスーパー王者に棚上げ
して正規タイトルを獲得したにも拘らず統一戦を避けた事だ。
たしかにゴンサレスは昨年8月に八重樫が初防衛戦で判定勝ち
したオスカル・ブランケットを2Rで倒しているのを見ると迫力
満点で、井岡が対戦を避けるのは理解できるし対戦相手探しに
苦労するというのも分かる。
ただしボクシングという競技は勝ち続けるだけでなく、より
強い者と戦うという価値観もある。
特に昨今のボクシング界は世界王者と称する者が最低でも68人
もいて、それ以外にも‘名誉王者’とか‘暫定王者’など名乗る
者までいるから世界タイトルの価値下落は甚だしいものがある。
そういう時代だからこそタイトルに関係なく より強い者と戦う
という価値観が世界の主流になってきており日本にも遂にその
流れが来たという感じだ。
考えてみれば怪物といわれるゴンサレスに勝てば言うまでなく
負けても それなりの試合をすれば井岡戦のように名声を得る
事ができるわけだ。
そういう意味でも今から両者の試合が楽しみだが思えば65年に
ファイティング原田がエデル・ジョフレへの挑戦が決まった時の
ボクシングファンの心境がこういう感じだったのだろう。
とにかく強い相手とやりたいという八重樫の勇気ある決断には
敬意を表したい。