日本、WBC参加=選手会が方針転換(時事通信) - goo ニュース
今日プロ野球選手会が一時は不参加を表明していたWBCに日本代表のスポ
ンサー料やグッズ販売権が限定的ながら日本側にあることを確認できたという事
から、一転して参加する事を表明した。
スポンサー料などの話でMLB側のみが儲けるというのは決して許されるもの
ではないので選手会の気持ちは分からないでもないが、現在の日本の野球界を
取り巻く状況を考えると‘どちらかといえば’という注釈付きではあるが参加する
方に一票とは思っていた。
今年はオリンピックイヤーという事で7月にロンドン五輪が始まると日本勢が活躍
したという事もあり、スポーツマスコミの話題は五輪一色になっていったし普段は
話題にも上らない競技でも五輪での活躍で一気に知名度を上げるなど日の丸
効果は絶大だ。
そんな中で五輪種目から外れMLBプレイヤーが参加する事が絶望的なため
五輪種目への復帰の目がなくなった野球にとって世界一を決める大会といえば、
問題はあるもののWBCぐらいになっている。
たしかにWBCに参加しなくてもプロ野球のチーム運営には困らないだろうし、
コアな12球団それぞれのファンには参加して応援しているチームの選手がケガ
をして優勝争いに影響を及ぼす方が困るという感覚だろう。
ただし詳しい事情を知らない一般のファンは そこまで考慮しないだろうし、
MLBの中心選手が調整半分で臨んでいる大会と知っていても出場しないという
事は‘自分たちの事しか考えない’という目で見てしまう可能性は高い。
つまり出場辞退は一般のスポーツファンからの支持を失いというリスクが高い
のに対しMLB側が日本を無視して進めてしまえば次回以降も条件が変わらない
のに参加する事になりかねない。
こういう大会は1度でも参加をしないと流れから取り残されるわけだから条件
闘争は続けても参加辞退というのはリスクの高いギャンブルで、一派のファン
から見放されるとコアなファンだけでは衰退の一途を辿る事になるから参加
表明は野球ファンの私にとっても朗報ではある。