プロが容認された五輪から40年

 7月26日に開幕するパリ五輪まで昨日で1ヶ月となった。

 思えば今から40年前の84年7月28日に開幕したのがロサンゼルス
五輪で、いわゆる陸上のプロであるカール・ルイスが堂々と五輪で
4種目制覇した五輪だった。

 五輪にスポンサーを付けプロの出場を容認してから40年になるわ
けだが、これを日本の関係者の中には商業化しプロが出始めたのは
けしからん的な事を言う者もいる。

 ただ正直言って商業化せずに税金のみで行っていたら76モントリ
オールのような大赤字は免れず、共産圏をはじめとした独裁国家で
のみしか開催できないイベントになっていた可能性は強い。

 また70年代に入って共産圏が国策として、ありとあらゆる手を使
い五輪での活躍を目指したため76モントリオールなどはメダル獲得
数がソ連の1位だけでなく東ドイツがアメリカを上回って2位という
状況になっていたのだ。

 更にメダル獲得数の上位10ヵ国の中でアメリカ・西ドイツ・日本
以外の7カ国が共産圏というのも、いかに共産圏が国策として五輪
を利用していたか分かるだろう。

 モントリオール五輪は中国が参加しておらずIOCがプロを容認しな
ければ、アメリカ以外は共産圏がメダル獲得数において独占状態に
なっていた事が考えられる。

 そういった意味で84ロスの商業化&プロ容認は試合時間をTVの都合
で変更するなどの弊害はあるものの、大局的に見れば五輪をまともな
大会にアップデートできたと思うのだ。

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