徳山 昌守の王座陥落から20年

 今から20年前の昨日04年6月28日に横浜アリーナで行われたWBC
:Sフライ級タイトルマッチで、8度防衛していた王者・徳山昌守が
川嶋勝重に1R1分47秒でTKO負けし9度目の防衛に失敗した。

 両者は前年の6月に1度対戦し徳山が3-0の判定勝ちしており今回
も川嶋が攻め込んで徳山が捌くという展開になると思われたのだが、
意外にも川嶋の右がいきなりヒットしてペースを掴み2度のダウンを
奪ってのストップ勝ちだった。

 徳山は1月に1位のドミトリー・キリロフを116ー112・117ー111×2
の3-0判定勝ちで圧勝しており、同じ日にWBA同級王者アレクサンド
ル・ムニョスの防衛戦も行われており流れからすると6月は統一戦と
思われていたのが一転して川嶋戦になっていた。

 これには正直驚いたし前回の対戦は116ー114が1人いたものの残る
2人は116ー112と大差が付いており、我々ですら‘何でまた川嶋相手の
防衛戦?’と思ったのだから徳山自身も同じ考えだったのではないか。

 そんなわだかまった思いで調整し試合に臨んだのだから立ち上がり
集中力が欠けてふんわり入り、そんなところを突かれて右をヒットさ
れて一気に持って行かれた感じだ。

 個人的にもムニョスは強打の持ち主で徳山のディフェンス力は、こ
ういった相手にこそ威力を発揮するわけで徳山の魅力を引き出してく
れると思っていた。

 基本的に同じ日に同じリングで試合をするという事自体が統一戦の
前哨戦という形になるので、ムニョス戦をまとめきれなかった陣営に
は失望以外の何ものでもなかった。

 内山高志しかりボクサーというのはモチベーションの上がる相手と
常に対戦してないと、錆びついて来ると実感した最初の事例が徳山の
王座陥落だった。

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