コンフェデ杯で3連敗は したけれど

 コンフェデ杯最終戦のメキシコ戦は残念ながら両国とも連敗したため消化試合と
なった。


 とはいえ この試合に臨む両国に蓄積したダメージはイタリア戦で勝てる試合を
落とした日本の方が顕著だし、5月30日のブルガリア戦から短い期間で行われた
6試合の最終戦という事で疲労度もありありだったので正直言って勝てる気は
しなかった。


 だから前半に決まったと思われた岡崎のゴールが微妙なオフサイドで取り消さ
れた事から 流れが日本にないというのが分かって敗戦を覚悟したし、実際に
前半を0-0で終えたのは よくやっていると思っていた。


 対戦した3チームの中で最も運動量が多いメキシコ相手に動き負けては個人技
やフィジカルに劣るので厳しいから86分に1点返しただけでもよしとしなければ
いけないだろう。


 ただ個人的には3連敗を喫したからといって1年後の本番を悲観する事はないと
考える。


 というのも今回の日本代表は前記したように5月30日のブルガリアとの親善試合を
皮切りに6月4日にオーストラリアと引き分けてW杯の出場権を獲得すると、灼熱の
ドーハで勝たないと生き残れないイラクと11日に対戦しブラジルに移動して中4日で
ブラジルと開幕戦を戦い中3日でイタリア戦、中2日でメキシコ戦と24日間に6試合
も戦っていたのだ。


 基本的にW杯はグループステージが中5日と余裕がある日程だし直前の強化試合
も今回のようなスケジュールを組まないのは当然なので、本番では今回より数段いい
コンディションで試合する事ができるだろう。


 逆に言えば かつてない悪コンディションの中で強豪と試合に臨み、ブラジル戦
以外は それなりの戦いができたのが最大の収穫ではないだろうか。


 02W杯時の監督だったフィリップ・トルシエは与えられたノルマ(シドニー五輪
ベスト8やアジア杯3位以内にW杯グループステージ突破)に関しては達成する
ために全力を尽くす反面、ノルマではないコパ・アメリカやフランスとの親善試合
では惨敗を喫して解任騒ぎに発展する事が多々あった。


 ザッケローニもトルシエと同じくヨーロッパのラテン系だから就任以来最大のノルマ
であるW杯出場権獲得には全力を尽くしていたが、最終予選進出が決まった北朝鮮
戦やウズベキスタン戦は連敗したりするなど ある意味メリハリがあるタイプだ。


 実際に強化委員会もザッケローニにはコンフェデ杯の結果いかんを問わずに本
大会も任せる予定だったようだから、ある意味アジア予選仕様のチームで強豪と
どこまで戦えるかという実験の場にしたのではないかと考える。


 そういう意味では7月に行われる東アジア選手権は海外組抜きで戦う大会
なので、ここから どれだけの人材が1年後に生き残れるのか注目していきたい。

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