Episode 06：遺跡・レリック

　今回のEPでは姫矢のトラウマとなった過去やウルトラマンの光に巡り
会った経緯が描かれている。
　そして姫矢がウルトラマンとして最初に戦うEPでもある。

　また前回から登場した情報家の根来甚蔵に続いて姫矢を理解する存在
である新聞記者の先輩・佐久田恵が登場する。

　前回のラストで空に向けてブラストショットを撃った姫矢に向けて凪が撃ったディバイトシューターの弾丸が捉える寸前で光のバリアが張られて弾丸を
消滅させると、どこからともなく石の飛行物体が飛来し同化してしまった。

　この石造りの飛行物体はディバイトランチャーで撃ってもビクともしない
ばかりか、これに触れた孤門は衝撃で意識を失うが同時に姫矢の記憶を
読み取るのだった。

　基地に戻った凪は隊長から報告を求められるが、姫矢の事には触れず
石櫃のような飛行物体に遭遇した事のみを報告。
　とはいえ隊長からはウソの報告をした事を勘付かれていたようだが・・・・・

　ちなみに凪が言う‘あの男’とは姫矢ではないなら誰か？
　孤門は姫矢が収容されたストーンフリューゲルに触れたときに感じ取った
イメージをPCで検索して紛争地域で撮った取材写真が載った記事を発見
する。

　そして取材写真を載せた新聞社を訪ねていた時に偶然 姫矢の先輩で
ある佐久田恵と遭遇し彼の事情を聞く事に。

 ‘新人の頃の姫矢はひと言で言うと熱血青年。
　正義感が強く、野心も人一倍で社会に蔓延る不正をカメラで
次々に暴いていった。
　欲望のおぞましさに人間不信に陥ってしまい更に自分を
追い込むように日本を離れ紛争地域に飛び込んで行った。

　戦争という生と死の世界、死を覚悟でその中に飛び込んで
行ってしまった’
と恵は姫矢の人となりを説明する。

　戦場で彼の心を癒してくれたのが戦争で両親を亡くした少女・セラの笑顔で、彼女は姫矢を兄のように慕っていた。
　そのセラの村が戦闘に巻き込まれ取材をしていた姫矢の所に走って来て
運悪く爆発に巻き込まれ命を落としたという。

　皮肉な事に決定的な瞬間を姫矢のカメラが捉え、その写真が凄い評価を
受けて姫矢の名前が知れ渡ったという。

 　セラが自分のせいで死んだと思っている姫矢に
‘世界に戦争の真実を知らしめるために’という名目で写真を公表
したのが根来なのかもしれない。
　だから姫矢は根来を避けるようにしているのではないだろうか？

　話の最後に佐久田は ‘眠れずに少女の夢で目を覚ますし、その
夢が勝手に成長しジャングルの中を歩いて何度目かの夢の時に
見た事のない奇妙な遺跡に辿り着いた’と話しているのを孤門に
告げるのだった。

　遺跡の中にはストーンフリューゲルが安置されていて姫矢が触れると
吸収され中ではウルトラマンと遭遇していたのだった。　

 　ネクサスは連続モノだったので今回も逃亡したバグバズンを追いかけ
ての話だと思っていた。
　ところが姫矢がウルトラマンの光を受け継ぎ遺跡を襲ったガルベロスとの
ウルトラマンとして最初の戦いが描かれたのには驚いた。

　空に垂れ込める黒雲から遺跡の近くに舞い降りたガルベロスに対し
遺跡が光ると一条の光が付近に降り立ちウルトラマンが現れた。
　ジュネッツにタイプチェンジするとメタフィールドを張り、ガルベロスとの
戦いに臨む。　

　ウルトラマンの力に慣れてない姫矢はガルベロスとの戦いを苦戦しな
がらも最後はコアインパルスで倒した。

　変身を解いた姫矢は‘オレは夢を見ているのか？それとも現実
なのか？’と呟くのだった。

 ‘ボクはウルトラマン、いや姫矢准という男の孤独と悲しみを
少しだけ垣間見た。
　でも彼の見た夢の意味を気付くのはまだ先の事だ’

　という意味深な孤門のモノローグで〆られると思いきや・・・・

　CICではイラストレーターが姫矢のプロフィールを検索し
‘この男が 2番目’と呟くのだったが、この時期まだ劇場版のULTRAMAN
は上映されてなかったので姫矢は最初のデュナミストと思っていたから
‘2番目という事は劇中で「あの男」と呼ばれていた男が最初
なのか’と更に謎が出てきた感じだった。