アトランタ五輪アジア最終予選を改めて見ていると

 7月22日の18:00からサッカー元日本代表の前園真聖と川口
能活が出演した、アトランタ五輪アジア最終予選の再放送がOA
されていた。

 今から24年前の96年3月にマレーシアで行われたアトランタ五
輪アジア最終予選は1ヵ所集中開催という事から分かりやすい反面、
出場権を取るまで短いインターバルで最大5試合を戦わないといけ
ないシステムだった。

 暑い中で1ヵ所集中開催で5試合といえば形式こそ違うものの3年
前にカタールのドーハで行われた、94W杯アメリカ大会アジア最終
予選と同じ試合数だから今にして思えばドーハの悲劇から学んだ事
をどう生かせるかという大会でもあった。

 予選リーグでは初戦でイラクに先制した後に追い付かれるも1-1
で引き分けると、2試合目のオマーン戦で4-1で勝ち最終戦のUAE戦
も1-0で勝って2勝1分の成績でグループ1位で準決勝に進出。

 もう1つのグループを2位で通過したサウジアラビアと対戦するの
だが、ただでさえ暑い中で4試合目の疲労や荒れた芝でのコンディ
ションも日本にとっては決していい条件ではない。

 そんな中で4分に前園が決めて先制しハーフタイムを迎えるのだが、
考えてみるとドーハの最終戦だったイラク戦とシチュエーションは
同じ。

 当時のイラクや今回のサウジも相当な手強い強敵で実際に7割方
ボールを支配されていた中で1点リードしてのハーフタイムでは、
ドーハで選手達が各々わめき散らすなどバラバラで収集がつかなか
ったのに対し西野朗監督以下が冷静に対処し後半に向けての的確な
指示をしていたようだ。

 後半も57分に前園がワンチャンスを生かして2点目を挙げるが20分
後の77分に1点返されてからは完全にサウジペースで、日本は必死に
凌ぐしかない状況だったわけで仮に追い付かれるとガス欠気味の日本
にすれば敗北を意味する。

 そんな中で選手達は前園がCKを蹴る時にわざと転倒するなど時間
稼ぎを敢行し悪い流れを少しでも止めようとしたのを見ると‘ドー
ハでコレができていればアメリカに行けたのに’と実感したものだ。

 結果的に2-1で逃げ切って4試合目でアトランタの出場権を28年
ぶりに取ったわけでハーフタイムでの対処の仕方や、後半追い上げ
られた場面での時間稼ぎなどドーハでオフト・ジャパンがやれなか
った事を当たり前のように行っての勝利だから大いに価値がある。

 この予選を突破した事で16リオまで6大会連続で出場を続けてい
るのだから、いかに勝つ事で歴史が作られるか分かるしドーハの時
はプロになって間もないメンバーが多かったというのが最大の敗因
だったと言えると思う。

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