IOCはサッカーが大好き

　7月26日に開幕するパリ五輪だが、実は24日から男子サッカー
競技が既に始まっている日程だ。

　最近の五輪は開会式が金曜日に閉会式が日曜日に行われるとい
う17日間のスケジュールになっているが、サッカーや7人制ラグ
ビーは開会式の2日前から始まるスケジュールがシドニー五輪あた
りから行われている。

　五輪サッカーは16ヵ国参加だから優勝するまで予選リーグ3試合
&決勝トーナメント3試合の計6試合を戦う必要があるが、アトラン
タまでは中1日で行っていたため開会式翌日に競技を始めて12日間
で収める事ができる。

　ところが今どきサッカーを中1日で戦う大会日程には選手達にも
抵抗感があるし、ケガをするリスクが上がるためシドニーから中2
日開ける事になったようだ。

　五輪とW杯の違いは開催期間で五輪は2週間ほどで6試合をこな
さなければいけないのに対し、W杯は16ヵ国参加の時代に1ヶ月
かけて行っている。

　つまりスケジュールありきの五輪と、選手のコンディションを
考慮するW杯の違いだろう。

　五輪出場するサッカー選手はプロなのでコンディションを崩す
ような日程では出場を躊躇うだろうし、サッカーが陸上競技と並
ぶ屋外競技で大観衆を集客できるのでIOCが開会式前から始める
特例を認めたのではないだろうか。