常にハイレベルな試合を

 今年行われたパリ五輪を見ていると柔道やレスリングなどの格闘
技系で登場した選手の横に世界ランクが示されているのが目に付い
たし、女子52㌔級2回戦で阿部詩に勝って金メダルを獲得したディ
ヨラ・ケルディヨロワは世界ランク1位だったから負けてもおかし
くない相手だった事になる。

 実は今大会の柔道競技を見ていると日本人選手の世界ランキング
は低く金メダルを獲得した阿部一二三ですら世界ランクは高くなく、
‘前年の世界選手権で優勝しているのに’と大いに不思議だったのだが
試合を多くこなさないとランキングは下がるらしい。

 日本人選手は修行スポーツの流れから‘試合をするより練習’的な
発想があるので、出場する大会に絞って出場を目指す傾向が強い。

 これは本番に備えて手の内を隠したり本番一本に集中できる利点
がある一方、試合数が少ないとランキングが下がり強い相手といき
なり対戦するリスクがある。

 男子バレーが大会前行われていたネーションズリーグで準優勝し
世界ランキング2位となっていたが本番ではアルゼンチンに勝った
だけでベスト8で敗退し‘ネーションズリーグに力を入れ過ぎ’という
声もチラホラあったのだが、世界2位だったおかげで1位のポーラン
ドと開催国のフランスと対戦しなくて良かったわけだ。

 これがランクが低いと第2シードから第3シードとなり強敵とばか
り対戦する事になるし、仮にドイツに勝っていても準々決勝の相手
は開催国のフランスだったのであまり変わりはなかった。

 こんな感じで現在の多くの競技は多くの試合をこなして世界ラン
クを上げる必要があるだけに、無駄な練習をする暇があったらレベ
ルの高い試合を多くこなすのが重要だと改めて実感したのだった

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ドクターヘル... 長谷部誠が日... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。