ウルトラセブンEP12・遊星より愛をこめて

 残念ながらこの作品は、諸般の事情で現在OAされてない。
 ただ一部は某動画サイトで見る事ができたし、佐々木守の
脚本集や円道祥之氏の‘空想防衛読本’で内容が書いていた
ので、これを参考にレビューを書いている。
 スタッフは、脚本が佐々木守で特撮が大木淳、監督が実相寺
昭雄と後の怪奇大作戦の最強トリオ。
 しかもゲストに、監督お気に入りの桜井浩子が出演している。
 
 このEPに登場するスペル星人は、スペリウム爆弾の実験で
住民の血液が汚染されてしまう。
 そこで地球人の血と入れ替えようとしたのだ。
 貧血で倒れる若い女性が続出し、被害者達の腕には必ず同じ
ような時計が はめてあった。
 この時計は血液の白血球の採取装置だった。
 偶然アンヌの高校時代の友人・早苗が、この時計を恋人から
もらっていたのだ。
 この恋人・佐竹こそが、スペル星人だった。
 ところが早苗の弟が、その時計を無断ではめて学校で倒れる。
 脳貧血を起こしたのだ。
 
 星人達は、この子供から採取した血液の方が純度が高いので
今度は若い女性より子供の血を採取すべく画策する。
 今度は子供相手に時計をばらまくべく‘ロケットの絵を描けば
宇宙時計をもらえる’という広告まで出した。
 結局アジトをウルトラ警備隊に包囲され、正体がばれたので
星人は巨大化して暴れ始める。

 セブン対スペル星人の戦いは対メトロン星人戦同様、夕陽を
バックに行われる。
 バトルも対メトロン星人やウルトラマン対シーボーズと似て
ストップモーションを多様している。
 円盤が撃破され、逃走しようとする星人をセブンはアイスラッ
ガーを倒れながら投げつけ、真っ二つにする。
 
 特別休暇をとって友人宅に行ったアンヌが、友人がデートに
出かけたため弟の相手をさせられる。
 その時の遊びが、プラモデル造りや相撲を取らされるという
のも時代を表している。
 なおウルトラマンでのコンビ・佐々木守ー実相寺昭雄コンビの
ウルトラ最終作でもある。
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コメント
 
 
 
デカレンジャーで (柴田真紀)
2007-12-17 23:37:21
 宝児がメインのエピソードで、この話と『京都買います』を合わせたものがありました。
 熱心なファンは当然気づいていて、ブログ等に書かれていました(私も、『デカレン・フィルモグラフィー』でUPしなければ、と思いつつ、まだやっておりまへんが)。

 また、宝児メインの別の回で、戦闘シーンが夕日で、戦っているうちに朝焼けになる……という、大木淳演出をソックリマネているエピソードもありました。
 
 
 
やはり基本パターンですから (こーじ)
2007-12-18 23:22:58
>柴田真紀様
 なるほど、そういう描写があったのですね。
 セブンは、いろんな意味で後のSFモノに影響を与えてますね。

 戦っているうちに朝焼けというのは、怪奇大作戦の
恐怖の電話でありましたね。
 
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