曲がり角にあるアジア大会

 今日から中国の杭州で開幕するアジア競技大会に男子バスケット
ボールで日本がW杯メンバーで臨まない事を‘日本は2軍で臨む’的に
開催国の中国が騒いでいると以前記したのだが、バスケットボール
だけでなく多くの競技がベストメンバーを送り込んでないようでア
ジア大会のような総合大会は各競技団体主催の世界大会に比べて扱
いが低くなっている感じだ。

 まぁ総合大会の総本山であるオリンピックは相変わらず大人気な
のだがアジア大会や国体などでの優勝の価値が以前より下がってい
る感じだし、実際に高校野球でも夏の甲子園で優勝を逃したチーム
が秋の国体で優勝して借りを返してもメディアの扱いは決して大き
くはないのは常識になっている。

 昭和の時代は各競技団体はアマチュアだったので国体のような総
合大会はありがたい存在だったのに対し、サッカーやラグビーをは
じめ多くの競技がプロ化するとアジア大会で優勝するより世界大会
での活躍の方が重視され始めた。

 やはりプロになると少しでも高いレベルでプレーするのが選手に
も重要視されているし、そちらの方が競技団体を代表するチーム戦
のレベルアップにもつながっている。

 つまりプロは所属チームやスポンサーから収入を得ているのに対
し代表チームからは勝利ボーナスはあっても、通常の代表チームか
ら収入を得るわけではない。

 ところがアジア大会のような総合大会に拘るのはアマチュア的な
価値観しかない昭和頭脳のJOC首脳で、なるべくならベストメンバ
ーを揃えて臨む事を希望するようだ。

 とはいえ今年などコロナ禍でアジア大会自体が1年延期になると、
水泳から始まり女子サッカーW杯や陸上にバスケやラグビーにバレ
ーボールも五輪出場権がかかる種目が続出し多くの競技はベスト
メンバーを組めずに控え中心で臨むケースが目に付く。

 こうなると U23で行うサッカー五輪のように若手に実戦経験を積
ませるか、控え選手の層を厚くするためのイベントという形になる
のではないかと思う。

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