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https://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/sports/f-sc-tp3-191119-201911190000993
昨日パナソニックスタジアムで行われたサッカー・キリンチャレ
ンジ杯で森保一監督率いる日本代表は、ベネズエラに前半だけで4
失点するなど1-4で完敗した。
8分に右サイドを破られてロンドンに頭で決められ失点すると、
30分からの8分間の間に更に2点を決められるハットトリックを
許すなど3失点し完全に主導権を握られてしまう展開。
後半は完全に流したベネズエラを崩せず69分にようやく永井の
クロスに反応した山口蛍のミドルシュートで1点返すがボール支配
率でも下回る惨状で、ホームでの前半4失点は23年以来とマスコ
ミが騒ぐ‘歴史的惨敗’となったようだ。
ただし個人的に今年1月のアジア杯決勝のカタール戦でも思った
のだが、今回の敗戦は必然的な完敗だったと思う。
というのも対戦相手のベネズエラは南米の強豪と比べればネーム
バリュームは劣るものの世界ランクは26位で日本の29位より上に
あたるし、過去の対戦を見ても10年2月に岡田ジャパンが初対戦し
て以来4回対戦して全て引き分けと楽に勝てる相手ではないのは分
かりきっていた。
既に来日してコンディションを整えていたベネズエラに対し14
日にアウェーのキルギスタン戦を終えて主力を含めた海外組9人を
クラブに戻して臨んだだけでなく、森保監督は18日にU22代表を
率いてコロンビアと対戦するなど万全の準備で迎えたわけではない
のを考えるとこの結果も十分ありえた。
しっかり準備して臨んだ末にこの結果なら腹も立つしW杯ベスト
8に赤信号的な表現もできるのだが、先述したように今回の試合は
代表メンバーの底上げにあり国内組を中心にしたメンバーだから責
められるべきは今回のチャンスを生かせなかった者達だろう。
今回の森保ジャパンはW杯の2次予選では組み合わせに恵まれて
いるので常にベストメンバーで勝ちに行くのではなく、代表の選手
層を厚くする方が必須だし負けも許される親善試合の勝敗に一喜一
憂するべきではないと思う。
A代表と五輪代表を兼ねる森保体制にしてみると来年8月までは
五輪代表の強化に重心がかかるのは当然だから、我々は五輪代表の
勝敗に一喜一憂してもA代表の勝敗は最終予選が始まるまでは少な
くとも親善試合では気にしなくていいのではないか。